Comprehensive 2D GC/AccuTOF GC による石油製品の定性分析(3):灯油中の硫黄成分の分析 [GC-TOFMS Application]
MS Tips No.057 本測定を行うにあたり、ご協力頂いたゲステル株式会社家田氏、落合博士に深謝致します。
Comprehensive 2D GC(GC×GC)システムは極性の異なる2種類のカラムを用い、1stカラムで溶出した成分を一定間隔毎にトラップし、トラップされた成分を2ndカラムで高速分析する連続的なハートカットシステムです。そのため従来のキャピラリ GC よりも高い分離能を有し、多成分系での測定において強力なツールとなり得ます。GC×GC では、通常のキャピラリ GC に比べて得られるクロマトグラムのピーク幅が非常にシャープなため、高速取り込み可能な検出器が必要となります。AccuTOF™ GC ではスペクトル記録速度が最高 0.04s であり、GC×GC での測定が可能な高速測定能力を備えています。さらに常時高分解能で動作し、精密質量が簡便に得られるために、より精度の高い定性分析が可能です。今回、GC×GC -TOFMS にて灯油中の硫黄成分の定性分析結果について報告します。
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