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科学技術論文 動詞集

はじめに

「科学技術論文 動詞集」は、研究成果発表用の英語の科学技術論文を作成する際の一助になればという主旨で作成したものです。
科学技術論文の作成では名詞選びは比較的容易です。なぜなら、technical term (技術用語) の意味は研究者によく理解されているからです。 一方、適切な動詞選びは必ずしも容易ではありません。本動詞集は適切な動詞選びを行うことができるように、頻出する基本的な動詞約500語を集め、 その意味を解説し、類語の比較を行い、例文によってその使用方法を理解していただこうとするものです。専門的な意味を表す動詞は、 その使い方が分からないということはまれなので、それらを多数収録することはしませんでした。一例として、科学技術論文で頻繁に使う「示す」の日本語を英語にする場合、「show, present, exhibit, demonstrate, indicate…」の類語動詞の中から、 その使い方の違いによって適当なものを選ぶことが必要です。このような場合の動詞の使い分けについて解説し、読者が適切な単語を選択することができるようにしました。
各動詞についての例文は、電子顕微鏡学の分野から集め、Microscopy (顕微法)、Diffractometry (回折法)、Spectroscopy (分光法)の理論から応用まで、まんべんなく選択しました。 例文は、その殆んどを欧米人の原書から選択しました。掲載した例文は、電子顕微鏡分野の研究者・技術者には直接役に立つと思いますし、 他の分野の方々にも有効に利用していただけると思います。例文の和訳に際しては、英文との関係がよくわかるように直訳することに心がけ、 こなれた日本文にすることは敢えてしませんでした。
類語動詞の適切な使い分けに重点をおいて、動詞の生きた使い方を説明している本動詞集を、いささかなりとも役立てていただければ幸いです。

監修

東北大学 名誉教授 田中 通義
日本電子 技術顧問

製作

日本電子株式会社

  • データなどの提供者の所属は、提供当時のものです。