• 概要

ER160007

光硬化パテ(図1)に、さまざまな温度でUV照射(強度は固定)を行い生長ラジカルの量を比較しました。測定にはESR装置(JES-X3 Series)と温度可変装置(ES-13060DVT5)を用いました。図2は、UV照射を約15分間行った際の生長ラジカルです。0°Cと30°Cでは、明瞭に信号が観測されているのに対し、-30°Cでは微弱な信号しか観測されていません。図3には、UV照射時間を横軸に、信号強度A(図2)を重量で規格化して縦軸に示しました。常温(15°C、30°C)では、重合反応が速やかに進行し、ラジカル量は飽和ののち減衰に転じていることがわかります。低温(-15°C、-30°C)では、重合反応が緩やかに進行することがわかります。低温では減衰速度も緩やかであるため、不安定な生長ラジカルでも観測が容易になる可能性があります。

図1.UV照射前後の試料
図1.UV照射前後の試料
図2.UV照射して観測されたESR信号
図2.UV照射して観測されたESR信号
低温測定の利点
  • 反応速度が速い反応系でもゆったり観測できる
  • 不安定なラジカルでも観測が容易になる可能性がある
図3.UV照射によるESR信号強度の変化
図3.UV照射によるESR信号強度の変化

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