SpiralTOF™ TOF-TOF オプションを用いた側鎖の付いたリン脂質の解析例 [MALDI Application]
MSTips No.188
フォスファチジルコリン(PC) は、リン脂質の一種であり脂肪酸を2つ持ちます。末端のトリメチルアミン近傍にポジティブのチャージが固定されるために、高エネルギーCIDでしばしば見られるチャージリモートフラグメンテーション由来の等間隔のピークが観測されます[1]。今回は、PCの脂肪酸部にメチル基が4つ結合した1,2-diphytanoyl-sn-glycero-3-phospho-(1'-rac-glycerol) (4ME 16:0 PC) をJMS-S3000 SpiralTOF™のTOF-TOFオプションを用いて測定し、脂肪酸部のメチル基の位置を反映したプロダクトイオンスペクトルが得られるか確認しました。
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