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SpiralTOF™を用いた合成高分子中添加剤の定性分析 [MALDI Application]

MSTips No.205

JMS-S3000 “SpiralTOF™”は、マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)イオン源と飛行時間質量分析計(TOFMS)を組み合わせたMALDI-TOFMSである。弊社独自のらせん軌道型イオン光学系により、実効飛行距離17mを実現することで、超高質量分解能および高質量精度を実現している。さらにオフセットパラボリックリフレクトロン型TOFMSで構成される TOF-TOFオプションを装着することで、高エネルギー衝突誘起解離 (高エネルギーCID) により生成したプロダクトイオンの観測が可能となる。このとき、第1MSにSpiralTOFを配することで、モノアイソトピックイオンのみをプリカーサイオンとして選択可能となり、高エネルギーCIDのフラグメントパターンをより明確に解析することができる。また第2MSのイオン光学系は、低質量のフラグメントイオンからプリカーサイオンまでをシームレスに測定できるように工夫されている。本MSTipsでは、Spiralモード及びTOF-TOFモードを用いたPolymethyl methacrylate (PMMA) 中のIrganox1010の定性分析結果について報告する。

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