NMRは1938年にコロンビア大学のI.I.Rabiが分子線の磁気共鳴吸収による核磁気モーメントの正確な測定の成功(1944年ノーベル物理学賞受賞)、および1946年、F.BlochとE.M.Purcelによる凝縮系における核磁気共鳴現象(NMR)の成功(1952年ノーベル物理学賞受賞)に始まります。

1950年、原子核のラーモア周波数がその原子の化学結合状態などによってわずかながらも変化すること(化学シフトとスピン結合)が発見されたことにより、核磁気共鳴を物質の分析、同定の手段として用いることが考案されました。
これがNMR分光法の始まりとなりました。

日本電子 NMRの歴史

日本電子(当時 日本電子光学研究所)は、1956年にNMR装置一号機 「JNM-1」を発売しました。
磁場掃引(周波数を固定した)NMRシステムとして 4、12、32 MHzの共鳴周波数の選択が可能。スペクトルはオシロスコープに表示され、ストリップチャートレコーダー(記録紙レコーダー)から描画されました。
共鳴周波数最高32 MHz(7,680ガウス)。電磁石を用い、エチルアルコールの信号が3本線として検出できました。

日本電子 NMR装置一号機 「JNM-1」

日本電子 NMR装置一号機 「JNM-1」

NMRの歴史

写真ご提供(JNM-ECA930):独立行政法人 物質・材料研究機構
写真ご提供(JNM-ECA920):大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所