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µCTによる3D構造解析 ~炭酸水・ビール気泡分布解析~

µCT-AP004

液中の気泡サイズ分布を明瞭に可視化して3D評価を行うことは非常に稀なケースであり、難易度の高いアプリケーションです。
本例ではµCTを使用して、炭酸水とビール中に含まれる気泡サイズ、気泡数等、幾つかのファクターを計算して、
メーカーの異なるサンプルの比較評価事例をご紹介いたします。

測定概要

炭酸水・2Dスライスデータ (画像解像度:3400×3400 ピクセル/ボクセルサイズ:20.0µm)

左画像はABC各社炭酸水の2Dスライス画像。各メーカーともに気泡(黒色部分)サイズ、気泡間隔、気泡数等の違いが観察できます。

 

左画像はABC各社炭酸水の気泡サイズ別カラーマップ3D画像。(斜め上から見た画像)700µm以上の気泡径を赤で表示。深緑色(小)~赤色(大)の間で気泡サイズ分布を確認できます。各画像の右上の画像は真上から見た状態。

 

左のグラフは気泡径分布グラフです。縦軸は頻度、横軸は気泡径を表しており、A品は約30~50µmの気泡が多く、B品は約20~700µmの範囲で同様の頻度で発生している事が分かります。C品はA品の気泡分布に傾向が似ていますが700µm以上の大きな気泡がありません。

炭酸水気泡分布・評価結果

左の表は各炭酸水の気泡評価結果 です。
【数値比較】
A品:気泡径は中程度ですが、気泡数、気泡率がB,Cに比べ多い(大きい)。
B品:気泡径がA,Cに比べ大きく、気泡数は一番少ない。
C品:気泡径が一番小さく、気泡数も少ない。

【飲み心地の感想】
A品は炭酸が強く、泡(シュワシュワ感)の感覚が強い。
B品は炭酸が強く、辛い。
C品は炭酸が弱く、飲みやすい。
(ゴクゴク飲める)

ビール・2Dスライスデータ (画像解像度:3400×3400 ピクセル/ボクセルサイズ:20.0µm) 

左画像は各社ビールの気泡サイズ別カラーマップ3D画像。(斜め上から見た画像)700µm以上の気泡径を赤で表示。深緑色(小)~赤色(大)の間で気泡サイズ分布を確認できます。各画像の右上の画像は真上から見た状態。

 

左画像は各社ビールの気泡サイズ別カラーマップ3D画像。(斜め上から見た画像)700µm以上の気泡径を赤で表示。深緑色(小)~赤色(大)の間で気泡サイズ分布を確認できます。各画像の右上の画像は真上から見た状態。

 

左のグラフは気泡径分布グラフです。縦軸は頻度、横軸は気泡径を表しており、ビールAは約100µmを中心に比較的大きな気泡が多い。ビールBは100µm以下の気泡が20%程度を占めており、小さな気泡が多い。発泡酒の気泡径分布はビールAに近い。

 

ビール気泡分布・評価結果

左の表は各ビールの気泡評価結果です。
【数値比較】
ビールA:平均気泡径は一番大きく、気泡率も一番高い。
ビールB:平均気泡径は一番小さく、気泡数は一番多い。
発泡酒:気泡数と気泡率が一番少ない。

【飲み心地の感想】
ビールA:炭酸が強く、辛い。
ビールB:マイルドで泡の感覚が強い。
発泡酒:ビールAに近いが辛さは若干弱く感じた。

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