Leica EM CPD300は、全自動化されたプロセスで再現性に優れた高品質な乾燥を行う臨界点乾燥装置です。
柔らかく水を多く含んだ試料においてその形態や微細構造をSEMで観察する場合、試料の微細構造を維持したまま乾燥する必要があります。
乾燥は生物試料の場合、化学固定を行ってから、水分をアルコールなどの有機溶媒に置換して、t-ブチルアルコールを用いた凍結乾燥法、または液化炭酸を用いた臨界点乾燥法を使用するのが一般的です。これまでの臨界点乾燥法は耐圧チャンバー内での液化炭酸の置換、温度、圧力、バルブ制御が必要で、常にユーザーによる操作が必要でした。
EM CPD300は液化炭酸の注入、置換、排出などの一連の操作を自動化し、ユーザーはプログラムを呼び出してスター卜するだけです。フルオートで快適な操作、かつ再現性良く、試料の乾燥が行えます。
多彩な試料ホルダーにより生物試料、MEMSなどニーズに合わせた乾燥が可能です。
ライカ独自のフィラーコンセプトにより、液化炭酸の消費量とプロセス時間を削減します。
装置の操作はタッチパネルから直感的に行え、プロセスレシピの共有が可能です。
サイズ、ユーティリティ
試料室
圧力
温度
溶媒、液化炭酸
ユーザーインターフェース
やさしい科学
主なJEOL製品の仕組みや応用について、
わかりやすく解説しています。