リチウムイオンの位置特定に成功:世界初の金属イオン観察による位置特定 電子顕微鏡観察
財団法人 ファインセラミックセンターナノ構造研究所 客員主幹研究員
東京大学 大学院工学系研究科 教授
幾原 雄一 先生
ノートパソコンや携帯電話に用いられるリチウムイオン電池は、リチウム鉄リン酸イオンからリチウムイオンが着脱して充放電します。しかしリチウムイオン観察は、従来の方法では電子顕微鏡でも困難でした。
幾原教授らは、熱処理で鉄イオンとリチウムイオンが置き換わる性質を利用して鉄イオンを観察することで、置換したリチウムイオンの位置の特定に成功しました。この観察には極めて高分解能に優れた JEM-2100F/Cs−Corrector が威力を発揮しました。
幾原教授らは、熱処理で鉄イオンとリチウムイオンが置き換わる性質を利用して鉄イオンを観察することで、置換したリチウムイオンの位置の特定に成功しました。この観察には極めて高分解能に優れた JEM-2100F/Cs−Corrector が威力を発揮しました。