µCTによる食品3D構造解析 ~食パン生地の3D構造解析~
µCT-AP001
µCT(X線CT装置)の利点は試料内部への応力を加えずに、そのままの状態で様々な構造評価が行えます。
ここでは、3種類のパン生地における3D画像と数値を使用した構造評価をご紹介いたします。
測定条件と測定概要
3D空隙径分布解析
図1.2.3は40mm角にカットした食パン内部の全空隙に対してサイズ別に色を付けたカラーマップ3D画像です。
白い個所が600µm径以上の空隙を表しており、小さくなるにつれ青色になります。
図4.は3種類の空隙径分布グラフを表しており、400µmまでの小さな空隙はA品が多く、600µm以上の大きな空隙は
C品が多い事が分かります。
3D生地厚み分布解析
図5.6.7は40mm角にカットした食パン内部の生地に対してサイズ別に色を付けたカラーマップ3D画像です。
赤い個所が1000µm径以上の生地を表しており、小さくなるにつれ濃い緑色になります。
図8.は生地厚み分布グラフで、A,B品は60µm径までの細い生地が多く、C品は60µm径以上の生地が多い。