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衣服に付着した爆薬成分の即時検出 [DART Application]

MSTips No. D005 Application Note for DART

爆薬の検出は、法化学的な応用例、犯罪あるいはテロ活動の未然防止のために極めて重要です。通常、何かの物質表面にある爆薬の検出は、溶媒抽出または拭き取った試料をクロマトグラフ分析法あるいはクロマトグラフ分析法と質量分析法を組み合わせた方法により行なわれています。しかし、溶媒抽出法や拭き取り法では検体表面のごく一部の物質しかサンプリングできないために効率が悪いです。さらに、クロマトグラフ分析は時間がかかることや、また溶媒の使用が不可欠なために環境配慮が必要です。そこで、DART(Direct Analysis in Real Time)イオン源を装着したJEOL JMS-T100LC “AccuTOF™” を用いて、プラスチック、衣類、コンクリート、ガラス、ダンボール紙、金属などの表面に付着した、揮発性および不揮発性爆薬の検出を試みました。ここで、DART イオン化法を用いる場合、試料採取のための拭き取りや溶媒抽出は不必要であり、即時に分析を行なうことができます。また、溶媒を使用しないといった環境に配慮した方法です。以下に、その応用分析例を示します。

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