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クライオ電子顕微鏡を用いた観察手法 (クライオ電顕法) による創薬・医療分野のオープンイノベーションの推進について —「TMDU-JEOL クライオEM-Gateway」の運用を開始—

公開日: 2019/07/02

このたび、国立大学法人東京医科歯科大学 (学長:吉澤 靖之/以下、東京医科歯科大学) は、昨年12月に締結した当社及び株式会社CeSPIAとの連携協定*に基づき、クライオ電顕法による創薬・医療分野の研究開発の拠点となる「TMDU-JEOL クライオEM-Gateway」を設立し、2019年7月1日から運用を開始しました。当社は、この研究開発拠点の運営をバックアップいたします。
東京医科歯科大学は、今後、同拠点を活用し、クライオ電顕法に関心がある、さらにはそれを用いた研究開発を計画・実施する企業等に対し、情報提供、技術研修さらには個別のニーズに応じた専門的コンサルティングを行う、会員制のプログラムを運営します。

クライオ電子顕微鏡を用いた観察手法 (クライオ電顕法) は、構造変化がダイナミックで結晶の作製が困難なGタンパク質共役型受容体 (GPCR) などの創薬ターゲットの三次元構造を解析することを可能とし、2017年にノーベル化学賞が授与されるなど、世界の製薬・医療に関係する研究開発に大きなインパクトを与えています。
一方でクライオ電顕法は、測定対象となる生体サンプルの調製、高分解能クライオ電顕像の撮影、得られた測定データに基づく構造の解析 (計算) などの様々な技術が、総合的・一体的に運用されることが必要な手法であり、その利用には技術的・人的な基盤が必要となります。

東京医科歯科大学に設立された「TMDU-JEOL クライオEM-Gateway」は、日本電子株式会社の管理する最先端のクライオ電子顕微鏡とIoT技術を介したオンラインで結ばれており、同装置による測定 (データ収集) と連動する都心にあるGatewayとして、サンプル調製から測定・解析までのクライオ電顕法の研究開発工程を一貫して進めることが可能となっています。
この「TMDU-JEOL クライオEM-Gateway」を社会・産業界へ広く開放・提供し、東京医科歯科大学が保有する研究や臨床の能力と融合させることで、創薬・医療分野におけるイノベーションのGatewayを築くことを目指します。

* 「TMDUオープンイノベーション制度」に基づき、2018年12月26日付けで締結。 TMDU:東京医科歯科大学 (Tokyo Medical and Dental University)

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