臨床・病理
臨床検査と病理検査は、どちらも医療において重要な役割を果たします。
臨床検査は患者の体の状態を把握し、病気の可能性を探るための「推定診断」に⽤いられます。
一方で病理検査は病変部の細胞や組織を直接観察し、病気の「確定診断」を⾏います。
電⼦顕微鏡は病理検査に欠かせない機器のひとつです。
病理検査
電⼦顕微鏡は細胞や組織の微細構造を直接観察することで、光学顕微鏡では⾒えない細胞内の微細構造や、それらの病的変化を観察できます。 近年では、免疫組織化学や分⼦⽣物学的検査の進歩により、以前ほど電⼦顕微鏡は必須のツールではありませんが、依然として「確定診断」の決め⼿には不可⽋な検査です。
腎⽣検における電⼦顕微鏡利⽤
腎⽣検 (じんせいけん) とは、腎臓の病気の診断や治療⽅針の決定に重要な検査で、腎臓の組織を採取して顕微鏡で調べます。
腎⽣検と電⼦顕微鏡は密接に関連しています。腎疾患の詳細な診断には、電⼦顕微鏡が重要な役割を果たします。特に、微細構造異常や沈着物の評価が必要な疾患では、電⼦顕微鏡がなければ正確な診断が難しい場合があります。
腎生検の手順は以下になります。
① 腎臓まで針を刺して組織を採取します
② 検体を分割して前処理を⾏い、光学顕微鏡‧蛍光顕微鏡 ‧電⼦顕微鏡などで観察します
③ 情報を統合して総合診断します
マウス腎臓の超広域透過電⼦顕微鏡像
以下のデータはSiN Window Chipの上に載せたマウス腎臓の超薄切⽚試料を、⾃動モンタージュシステム「Limitless Panorama
(LLP)」機能を使⽤して撮影しました。LLPにより撮影された広域画像を、Webブラウザで閲覧できるように加⼯したものです。画像をクリックすると、広域画像閲覧⽤の新しいタブが開きます。
フラットでグリッドバーの無いSiN Window Chipの上に載せた切⽚は、皺が無い状態で全域を観察することができます。この広域視野を⾼精細に記録するために、LLPを⽤いてピクセルサイズが約 5.6
nm/pixel の倍率で⾃動モンタージュ撮影 (96×90枚) を⾏いました。
こうして得られた画像は、約200億ピクセルの画素を持ち、⽷球体の基底膜構造を観察できる解像度を維持しつつ、腎臓⽪質領域全体 (⽷球体の分布や尿細管のネットワーク) を観察することができます。
Sample : Mouse kidney
Imaging Device : JEM-1400 / Matataki Flash (2,048 x 2,048 pixels)
Image acquisition area : H 800 μm x W 760 μm with 8,640 (H 96 x W 90) images
Pixel size of the image : 5.6 nm/pixel
Total number of the pixels : 20 Gigapixel
Acceleration Voltage : 80 kV
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