AccuTOF™ GC による FastGC/MS 測定 : 香料の FastGC/MS 測定例
MS Tips No.039
近年 GC の手法のひとつである FastGC 法がにわかに注目を集めています。FastGC 法とは、カラム内径 0.1mm 程度、長さ 10m 程度の細く短いカラムを用いて、従来の GC 法と同等の高分離を得ながらも、分析時間を大幅に短縮する手法です。この FastGC 法を GC-MS に採用することで、システム全体のスループット向上が望めます。しかし、FastGC 法ではクロマトグラムピークの半値幅が従来と比較してより狭いために、速いスペクトル記録速度が必須であり、その要求を満たせるのは現状では TOFMS しかありません。しかしながら、既存の GC-TOFMS は、FastGC 法に対応する高速性は備えているものの質量分解能は低く精密質量測定が行えないもの、或いはその逆で質量分解能は高く精密質量測定は行えるものの FastGC 法に対応できていないものの何れかでした。弊社質量分析装置 JMS-T100GC “AccuTOF™ GC” は、FastGC/MS 測定に対応した高速性と、簡易な精密質量測定能力を兼ね備えた、今までにない全く新しい GC-TOFMS です。今回、JMS-T100GC “AccuTOF™ GC” を用いて、通常の GC/MS 測定結果と FastGC/MS 測定結果を比較したので紹介します。
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