TLC/MSへの応用(3):グリセロールによる熱分解抑制効果の検討 [DART Application]
MSTips No. D029 Application Note for DART
TLC プレート上にスポットされたハロペリドールに対して直接質量分析を行ったとき、熱による脱水と思われるイオンは観測されましたが、分子量を決定できる [M+H]+ などは検出されませんでした。そこで分子量を直接決定できるイオンを検出するために、スポット上にグリセロールを塗布し同様の測定を行ったところ、[M+H]+ が検出されました。このように、TLC/MS 分析において熱による脱水イオンなどが検出される場合、グリセロールを塗布することで熱分解が緩和されることがわかりました。ここでは、その例としてハロペリドールの測定を紹介します。
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