ヘリックスコイル形電極電解セル(ES−EL30)のご紹介
ER090001
ヘリックスコイル形電解セル(以下電解セル)は、キャビティ内部で試料を電解酸化または還元して生じるラジカル種、または常磁性の遷移金属イオンのESRを測定するためのものです。 本電解セルには、試料溶媒の脱気、および窒素置換のためのコックと排気口が備え付けられています。作用電極に酸化または還元電位を印加しながら、ヘリックス作用電極の表面に生成する常磁性種のESR信号を、電解酸化還元反応と同時に観測します。本電解セルでは、5mmの専用石英管を使用していますが、極性の高い有機溶媒(DMSOやDMF)または水を測定溶媒にしても、ESRが測定可能です。

図1. ヘリックスコイル形電極電解セル(ES−EL30)
測定例

図2. Anthraquinone formula
図3. AnthraquinoneアニオンラジカルのESR信号 総スペクトル:25本、結合定数:aH2,3,6,7=0.098mT aH1,4,5,8=0.029mT