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NMRを用いた食品の多変量解析

NM140002

NMRによる多変量解析の利点

食品などの混合物の分析に時間がかかる原因として、クロマトグラフィでは複雑な前処理が必要なこと、NMRではスペクトルの詳細な解析によってピークを同定すること、などが挙げられます。その解決策となるのがNMRによる多変量解析です。NMRの利点と多変量解析の利点を活かし、単離も同定もせずに混合物まるごとをみます。

1H-NMRデータの主成分分析による食用油の分類

多変量解析例:食用油

1H-NMRデータの主成分分析による食用油の分類
13C-NMRデータの主成分分析による食用油の分類
13C-NMRデータの主成分分析による食用油の分類

サンプルは、オリーブ油、菜種油、ごま油、米油、亜麻仁油です。1H-NMRと13C-NMRのデータを主成分分析すると、どちらも種類毎に6グループに分かれました。 上図を見ると、この6グループは大きく3群に分類できます。A群はオレイン酸を特に多く含有し、菜種油は6~7割、オリーブ油は7~8割がオレイン酸です。B群の米油とごま油は、どちらもリノール酸とオレイン酸を約4割ずつ含んでいます。C群のえごま油と亜麻仁油は、他の食品にはあまり含まれていないα-リノレン酸に富んでおり、約6割の含有量です。 このように、複雑なサンプルの前処理やスペクトルの解析を一切行わずに、脂肪酸含有量によって食用油のグループ分けができています。

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