大口径 SuperCOOL プローブの利用例
NM150007
大口径プローブが適している試料
- 溶解度が低く、濃縮の困難な試料
- 大量に試料を入手できる試料
- 粘性が高くサンプリングが面倒な試料
試料濃度を高くできない場合は、試料濃度の向上を行うことによるNMR信号の感度の改善を行うことができません。その場合は試料自体の量を増やして感度を 稼ぐ必要があります。また、粘性の高い試料では細い試料管にサンプリングするよりも、大口径の試料管にサンプリングする方が調製が容易です。
10mm SuperCOOLプローブの特長
- 31P, 13C, 15N, 29Si, 1H, 19F核等が観測可能
- 弊社10mm室温コイルプローブに比べ13C で約3倍の感度向上
- 長時間の高温測定に対応し、150℃までの温度可変測定が可能
- 検出回路とプリアンプを冷却する方法として、循環式冷凍機を利用した循環型と、液体窒素を冷媒として利用した開放型の2種類が選択可能
- PFG (Pulse Field Gradient) コイル搭載で複雑なパルスシーケンスにも対応
- 冷媒を消費せず、1年間以上の連続運転が可能(循環式)
- 消費電力はUltraCOOLプローブの1/4(循環式)と、ランニングコストを抑えて運用できます。
Polypropylene / 80%ODCB, 20%Benzene-d6 13C スペクトル
メチル基の微小成分の拡大図(y軸×10)

いずれも150°Cで温度制御した1,000回積算スペクトルです。
1時間未満の積算でも10mmSuperCOOLプローブではより多くの信号が確認できます!