インクのクライオTEM観察
EM2025-01
はじめに
インクは、光沢性、耐光性、耐久性、耐傷性など、用途や目的により異なる物性が求められ様々な分野で用いられています。それらの物性は、インク中に含まれる微粒子の微細構造や分散状態に直結するため、インクの溶液構造を保持した本来の状態を電子顕微鏡観察することが重要です。
氷包埋法を用いてインク系材料のクライオTEM 観察を行った例を紹介します。
クライオ TEM 観察データ
インク系材料 の原液を氷包埋法を用いて試料作製し、クライオ観察を行いました。
顔料であるカーボンブラックや、定着樹脂エマルション、分散剤、界面活性剤を観察することができます。

氷包埋法によるクライオTEM観察法
氷包埋法は、数µmの膜孔があるTEM用グリッドに試料を滴下した後、余剰分を濾紙で吸い取って凍結します。膜孔中にできた薄膜状の凍結試料をクライオ観察する方法です。
試料作製:自動浸漬凍結装置EM GP2(Leica社)
観察:クライオ電子顕微鏡CRYO ARM TM 300 II(JEOL社)

