JEOL MS 高分子材料分析ソリューション
質量分析法を用いた高分子材料のキャラクタリゼーション
高分子材料は、主成分であるポリマーと、機能性を付与する添加剤(安定剤、可塑剤、難燃剤など)から構成さ
れます。ポリマーはモノマーが共有結合で結びついた高分子化合物であり、分子量や構造によって特性が決まります。一方、添加剤は物性や耐久性を向上させるために配合され、最終製品の性能に大きな影響を与えます。
高分子材料の特性評価には、主鎖構造、末端基構造、分子量分布、配合された添加剤の種類や量の解析が重要です。
この高分子材料のキャラクタリゼーションにおいて、質量分析(MS)は極めて有用な手法です。例えば、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間質量分析計(MALDI-TOFMS)は、ポリマーの分子量分布や末端基を高精度で解析できます。一方、熱分解ガスクロマトグラフ - 質量分析計 (Py-GC-MS) は、ポリマーをモノマー単位に分解し、微細な主鎖構造の解析や添加剤の種類を同定できます。これらの複数の質量分析計から得られる情報を相補的に組み合わせることで、高分子材料の化学的な特性を包括的に評価でき、材料設計や品質管理、また劣化解析などに貢献します。
● 質量分析法を用いた高分子材料のキャラクタリゼーション
● 応用事例
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分子量分布/末端基解析
- MALDI-TOFMS による末端基構造解析
- Py-GC-MS による末端基構造解析
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添加剤分析
- 熱抽出GC-MS による添加剤分析
- 高分子量型ヒンダードアミン光安定剤の解析
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結晶性の異なるポリエチレンテレフタレート(PET) の構造解析事例
- MALDI-TOFMS によるオリゴマーの測定結果
- 反応熱分解GC-MS による構造解析
- NMR による構造解析
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屋外暴露試験後のPET ボトルの分析
- 走査電子顕微鏡(SEM)を用いた PET ボトル表面の形態観察
- 透過電子顕微鏡(TEM)によるPET ボトルの断面観察
- 反応熱分解 GC-MS による PET ボトルの劣化解析
- MALDI-TOFMSによる PET ボトルの劣化解析
● GC-MS詳細
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ガスクロマトグラフ- 質量分析計(GC-MS)
- 3 種類のGC-MS
- Py-GC-MS
- 多機能パイロライザーを用いた 3 つの測定モード
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GC-MS に用いられるイオン化法
- 電子イオン化法 EI (Electron Ionization)
- 光イオン化法 PI (Photoionization)
- 電界イオン化法 FI (Field Ionization)
- 化学イオン化法 CI (Chemical Ionization)
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効率的なGC-MS データ解析
- 効率的なGC-MS データ解析
- In silico 熱分解生成物ライブラリー
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直接導入法
- FD 法によるポリマー中の添加剤の同定
● MALDI-TOFMS 詳細
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MALDI-TOFMS
- マトリックス支援レーザー脱離イオン化(Matrix-Assisted Laser Desorption/Ionization: MALDI)法
- SpiralTOF™イオン光学系
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各モードの特徴と活用方法
- 高分子量ポリマーの分子量分布確認
- 高分解能測定によるポリマーのキャラクタリゼーション
- TOF-TOFによる末端基構造解析
- ケンドリックマスディフェクト(KMD)解析
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高分解能 MALDI-TOFMSを用いたポリマーの末端基解析
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2元系コポリマーの構造解析
