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DIC株式会社

100年の信頼、次世代への挑戦 (NMR編)

印刷インキ(※)分野で世界トップシェアを誇るグローバル化学メーカー、DIC株式会社。100年以上の歴史を持ちながらも、常に新しい価値創造に挑戦し続けている企業です。千葉県佐倉市にある総合研究所は、環境と調和した次世代事業の創出を目指し、「色彩工学」「分散」「応用評価」「有機材料設計」「高分子設計」という基盤技術を進化させながら、「無機材料設計」「バイオ材料設計」という新たな領域にも挑戦しています。研究開発を支えるアドバンストリサーチセンター(ARC)では、ナノからマクロまでの階層構造に対応した多様な分析技術を駆使し、材料の機能解明や製品化に向けたプロセス開発を推進しています。

印刷インキ:印刷物に文字や画像を転写するために使用される着色材料。ボールペンなどの筆記用具に使用する場合はインク、印刷物に用いる場合はインキと呼ぶ傾向がありますが、基本的には同じものを指します。

その中で、TEM・SEM・NMRなどのJEOL製分析装置は、日々の観察・解析・構造評価に欠かせないツールとして活用されています。

今回は、NMRの導入背景や使用感、サービス対応について、実際に装置を使用されている研究者の皆様にお話を伺いました。

DIC総合研究所 導入製品:JSM-IT800, JEM-ARM300F, JEM-F200, JCM-7000, JNM-ECZL G

▼TEM・SEMの導入事例については、以下をご確認ください

100年の信頼、次世代への挑戦 (TEM・SEM編)

印刷インキ分野で世界トップシェアを誇るグローバル化学メーカー、DIC株式会社。100年以上の歴史を持ちながらも、常に新しい価値創造に挑戦し続けている企業です。その中で、TEM・SEM・NMRなどのJEOL製分析装置は、日々の観察・解析・構造評価に欠かせないツールとしてどのように活用されているのかお話を伺いました。

製品開発の最前線で活躍するNMR

―NMRユーザーの皆様は学生時代から使用されていた方が多いですか?

笠井様:何らかの形でNMRを使用する社員は DIC全体で20~30名はいると思います。学生時代にNMRを使ったことがない人でも、入社してから使い始めることは多いのではないかと。逆に学生時代からNMR測定になじんでいた人の方が少数かもしれません。基本的には入社後に適性をもとに、向いていると判断された業務を担当していただいています。

―NMR製品はどのような分析に活用されていますか?

笠井様:アドバンストリサーチセンターの分析 グループはR&D統括本部に所属していて、主に製品開発のサポートをする部署です。技術グループが開発する新製品・改良品の分析を行っています。技術グループから持ち込まれる製品トラブルの原因調査などを行うことも時折ありますが、ほぼ100%開発の用途で装置を使っています。

R&D統括本部アドバンスリサーチセンター
分析1グループグループマネジャー
笠井様

分析対象としては、DICの製品でNMR測定ができるものはほぼすべてと言えると思います。こちらの総合研究所では製品開発で共通する基礎的な部分を担当しており、そのほかの各工場ではポリマー・インキ・ウレタン系の材料など、それぞれ異なる試料の開発サポートを行っています。

小池様:笠井の話にもありましたが、総合研究所では主に新しいR&Dのテーマのサンプルの分析をすることが多いです。総合研究所にしかないツールやアタッチメントもありますので、それらを活用した測定を行うことが可能です。他の工場から送られてきたサンプルを測定することもあります。

油布様、玉澤様:千葉工場では研究開発の用途もありますし、製品の性能評価にも活用されています。我々が千葉工場で扱っているのは主にポリマー製品やその原料などです。開発部署が作成したサンプルが、本当に目的の物質となっているのかということを観察しています。

左から 谷口様、油布様

初心者から中堅層、ベテランまで使いやすい直観的な操作性

―よく使う機能はありますか

小池様

小池様:ほとんどの機能を利用しております。また、新しい機能は使いながらいろいろ試しています。最新の解析ソフトではNMRを楽しませるような機能が追加されていて、信号を音で聞くことができ、遊び心もあっていいなと思います。分からない機能がある場合は、JEOLの技術の方によくサポートいただいています。

―JEOLのNMR装置の印象や満足度を教えてください

小池様:解析ソフトがDelta (*1)になってから、パラメーターが何を示しているのかが非常にわかりやすいです。また、パルスプログラムが読みやすいことも印象的です。JEOLの装置は初心者から中堅層、ベテランまで使いやすい設計になっていると思います。

谷口様:よく使う機能をお気に入りの項目にしておけば、簡単な設定だけで測定ができるので、あまり知識がなくても測定できるというところが初心者にはうれしいです。

油布様:逆説的ではありますが、私は特に不満がないというのが特徴かなと。解析ソフトも使いやすいですし、波形分離や細かな解析機能が実装されていて、「いいなあ」と思っています。

玉澤様

玉澤様:UI (ユーザーインターフェース) がすごく分かりやすく、ここを押せばいいのだなというのが一目で分かります。千葉工場では派遣社員の方が測定を担当される場合も多いのですが、操作を一度学べばすぐに使えるようになるところがすごくいいなと感じます。

*1 Delta:JEOLのNMR装置が採用する装置制御/データ処理ソフトウェア。基本から最新までユーザーのニーズに柔軟に対応できる3つの測定モードを持つ。データ処理では一般的な解析に加え、各種用途に応じた専用ツールを備えている。

NMRの稼働率は7~8割、安定した運用体制

―装置の稼働率とトラブル時の対応について教えてください

小池様:総合研究所にある2台のNMRの稼働率は7~8割です。装置が止まってしまった時は他事業所の装置を借りて測定してもらうこともあります。溶液 (*2) のサンプルであれば400 MHzの装置で対応することもあります。トラブル時の対応は本当に迅速なので、ありがたいと感じています。

油布様:千葉工場でも故障はあまりないですが、不具合が起こって1~2日使用できないことはたまにあります。稼働率は高く、昼夜を問わず7~8割の時間は動いています。

*2 溶液と固体のNMR: 溶液と固体の試料では、一般的に固体試料の方が高い感度が必要であり、高感度な600 MHzの装置が有利である。

ともに技術を磨く、現場発の協働関係

―我々は年間70本ほどウェビナーを行っていますが、ご活用いただいていますか

谷口様:ウェビナーはよく利用しています。いつでも利用できるところが良いですね。

笠井様:各社員の判断で必要なウェビナーを受講しており、もう日常的なツールという認識になっています。また、DICではJEOLから技術員の方々に来ていただき、何度か講習会を開催していただいていました。対面だと技術者同士が親しくなり、切磋琢磨しながら一歩踏み込んだ難しい議論も可能です。ちょっとした装置の不調に関する質問も聞きやすく、良い機会になっていたと思います。

写真左から 笠井様、武野様、油布様、谷口様、玉澤様、小池様

※本記事につきましては第40期KF委員会Aチーム取材活動によるものです

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