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Q&A:自動分析装置 BioMajesty™に関するQ&A集

自動分析装置 BioMajesty(TM)に関するQ&A集です。

目次

  1. JCA-BM9030はHbA1cとGluの専用装置ですか?
  2. 希釈水が入ることでJSCC準拠試薬での条件からはずれて測定値へ影響があるのではありませんか?
  3. BioMajestyで測定可能な項目を教えてください。
  4. ピペッティング方式で、どうやって処理スピードを上げたのですか?
  5. なぜ、検体を希釈するのですか?
  6. 電解質項目(Na,K,Cl)を同時分析できますか?
  7. 反応液量はどの程度、減ったのですか?
  8. 再検はどの程度処理速度が低下しますか? もちろん他社の装置は極端に低下することは承知していますが。
  9. 希釈ディスク上に保持される希釈サンプルの蒸発に関しては問題ないですか?
  10. BM2250はBM1250に比べて処理速度が倍になっています。処理速度に関係する機械系機構の寿命(耐久性)が短くなることはありませんか?
  11. 884波長と他社よりも広く長い波長を取っている目的、長所は何ですか?




Q&A

Q1.JCA-BM9030はHbA1cとGluの専用装置ですか?

A1.

いいえ。JCA-BM9030はBM1650をベースにして、サンプリングピペットの洗浄機構を改良した分析装置です。また、血球の溶血作業は検体希釈セルを利用し検体希釈液を精製水として自動化しています。その他の反応機構は共通です。基本的にBM1650にアプリケーション可能な項目はすべて分析することが可能です。
HbA1cは血球、その他の項目は血漿・血清・尿です。現在までに血球成分のコンタミネーションの確認がとれたものについて下記項目の表で示します。(2001年1月現在)



Q2.希釈水が入ることでJSCC準拠試薬での条件からはずれて測定値へ影響があるのではありませんか?

A2.

特に問題がある項目はありませんでした。希釈、非希釈の測定結果を表で示します。

 
Q3.BioMajestyで測定可能な項目を教えてください。

A3.

BioMajesty分析項目表に示す通りです。



Q4.ピペッティング方式で、どうやって処理スピードを上げたのですか?

A4.

BM1650では試薬の吸引・吐出量を超微量(最小80μL)にすることによって3秒周期の測定を実現させました。
処理分析の流れは、1.第1試薬を反応セルに添加、2.サンプルの吸引、3.反応セルへの吐出、4.第2試薬の添加、5.反応、6.測定となります。1.2.3.4.の占める処理時間の割合は5.6.に比べ扱う反応液量に大きく左右されます。ですから試薬の吸引・吐出量を減らせば、高速化は実現できるわけです。 この反応液量の微量化こそが高速化はもちろんBM1650の多くの革新的な性能向上となった訳です。



Q5.なぜ、検体を希釈するのですか?

A5.

BM1250の高速処理を容易にするのが検体の前希釈と呼ばれるサンプリング方式です。 BM1650では処理スピードを上げるために反応液量を減らしました。この微量な反応液量を可能にするには、さらに微量な元検体サンプリングが必要です。

しかし、1μL以下の元検体のサンプリングは、検体の粘性により分注誤差が大きくなり元検体を直接扱っている限り充分な分注精度が保証されません。この困難を克服するために元検体を希釈し、この希釈した検体を用いて測定する方式を採用しまた。 標準希釈率は1/5です。希釈ピペットが元検体30μLを吸引して希釈ピペット中の生理食塩水で希釈ディスクのキュベットに吐出し攪拌します。測定検体量が150μLになります。従って30μLの元検体から20項目以上もの分析が可能です。小児・新生児検体検査、創薬実験用の小動物検体検査にも極めて有効です。



Q6.電解質項目(Na,K,Cl)を同時分析できますか?

A6.

もちろんできます。電解質分析を同時依頼しても生化学分析の処理スピードは低下しません。これは、希釈ピペットとサンプリングピペットの両方を装備し、希釈ディスクからサンプリングピペットで分注している間、電解質項目分析は希釈ピペットでサンプリングし独立に測定されるからです。また、血清、尿の混在分析も可能です。 また、希釈ピペットは左側にスイングアウトしますので外部搬送にも容易に結合することができます。従って自動検査システム構築がスムースに行えます。



Q7.反応液量はどの程度、減ったのですか?

A7.

最小反応液量はBM1250/BM1650で80μLです。従来の1/3となりました。BM2250は60μLとなっています。試薬量の大幅低減により経済性の高い装置となりました。

各社モデル
最小反応液量(μL)
最大反応液量(μL)
A社
120
430
B社
150
360
C社
150
355
BM1250/1650
80
300
BM2250
60
180



Q8.再検はどの程度処理速度が低下しますか? もちろん他社の装置は極端に低下することは承知していますが。

A8.

各検体に対する項目の依頼が1650、1250で2項目以上(2250は3項目以上)あれば処理能力は低下しません。



Q9.希釈ディスク上に保持される希釈サンプルの蒸発に関しては問題ないですか?

A9.

希釈後すぐ測定した場合と、希釈ディスク上で再検のために10分間保持した場合で、データに有意差はありませんでした。



Q10.BM2250はBM1250に比べて処理速度が倍になっています。処理速度に関係する機械系機構の寿命(耐久性)が短くなることはありませんか?

A10.

機構部の耐久性については、機種ごとに耐用年数と1日の処理検体数から算出したデータをもとに設計し、確認実験を行っています。従って高速することによって寿命が短くなることはありません。



Q11.884波長と他社よりも広く長い波長を取っている目的、長所は何ですか?

A11.

免疫比濁法やラテックス凝集反応法が効率よく検出可能になります。

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