第15回 TEMユーザーズミーティング
公開日: 2022/12/08
(更新日: 2023/01/06)
本年のTEMユーザーズミーティングは、会場で開催すると同時にWEBでの同時配信を行う予定です。
予稿集は会場に来場いただいた方にお渡しいたします。WEBからのダウンロードは行いませんので、予めご了承ください。
例年と同様、外部講師の先生の発表を含め、さまざまな分野を網羅した新技術情報や実践的な内容をお届けします。
また会場では、装置・パネル・技術ポスターを展示し、弊社営業及びアプリケーション担当者との活発な交流の場にしていただければ幸いです。
ご多忙の折とは存じますが、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
また新型コロナウイルス感染症予防対策といたしまして、今後の状況次第では開催方法に変更等が発生する場合がございます。
予めご了承いただきたくお願いいたします。
主催: 日本電子株式会社
開催日/会場
- 日程:
2023年1月13日 (金) 10:00 ~ 18:00 (受付: 9:30 ~) - 会場:
浅草橋ヒューリックホール 地図
〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル 2階 - 交通アクセス:
JR総武線「浅草橋駅 (西口)」より徒歩1分
都営浅草線「浅草橋駅 (A3出口)」より徒歩2分
※1階のオフィスエントランスからは来場いただけません。外階段、又は外エレベーターから2階へご来場をお願いします。
参加費
- 参加費:
無料
プログラム
時間 | 演題 / 詳細 | 講演者 |
---|---|---|
9:30 ~ | 受付 | |
10:00 ~ 10:10 | 開会挨拶 | |
10:10 ~ 10:30 | 高感度かつ低ノイズの新型カメラ「SightSKY」の紹介 新型ファイバーカップリングCMOSカメラ"SightSKY"は、有効画素数19 MピクセルのCMOSセンサーを搭載し、電子線ダメージを抑えながらも細部の構造を高精細に観察可能です。 また、58 fpsという高いフレームレートとグローバルシャッター方式により、試料の動的観察にも有効です。さらに、カメラ制御ソフトウェア"SightX"は、初心者でも簡単にデータが取得できるように最適な操作環境を提供します。 これらの特長をもつ"SightSKY"の基本性能や機能を、最新のアプリケーションデータとともにご紹介します。 |
青木 遥 日本電子株式会社 EM事業ユニット EMアプリケーション部 ![]() |
10:30 ~ 10:50 | TEMography.comの近況報告と活用法の御紹介 弊社のTEM向け製品専用WebサイトとなるTEMography.comでは、アプリのアップデートのみならず、どなたにもお使い頂ける無償提供のソフトウエア製品も公開しています。 その中でも最近、多くのお問い合わせを頂いているのが、バーチャル分子モデルソフトウエアMole=QとC-FEGのフラッシングを管理するFlashingAssistantです。 本講演ではそれらの紹介を中心に、最新のトピックを報告させて頂きます。 |
古河 弘光 様 株式会社システム インフロンティア ![]() |
10:50 ~ 11:20 | TEMその場観察でのAXON™の紹介 ~産業画像技術とAI を用いた強力なその場観察ワークフロー・ソリューション~ Protochips社が開発したソフトウェア AXON™は、産業画像技術を用いて、透過電子顕微鏡で取得した画像のドリフト補正を行うのみならず、温度やガス圧などの実験条件もリアルタイムに保存されるため、観察に集中してその場実験に臨むことができます。 実験終了後はオフラインソフトウェアAXON Studio™を用いることで、保存された膨大なメタデータから必要な情報を抽出しさまざまな解析が可能となります。また最近新たに追加された機能であるAXON DOSE™は、観察した場所および電子線強度の履歴を正確に記録することが可能で、電子線に敏感なサンプルでの観察に有効なツールとなります。本講演では、AXON™の概要と応用例を紹介いたします。 |
福永 啓一 日本電子株式会社 EM事業ユニット EMアプリケーション部 ![]() |
11:20 ~ 12:00 | 結晶学・電子顕微鏡解析ソフトウェアReciProの紹介 電子顕微鏡法 / 電子回折法の利用においては、空間群や消滅則、結晶面や方位の表現、逆空間や回折パターンの幾何学、高分解能像やSTEM像の定量的な解釈など、初学者にとってはややとっつきにくい周辺知識を理解する必要があります。 本発表では、結晶学および電子回折理論の基礎を簡単に説明し、さらに電子顕微鏡のデータ解析に役立つオープンソースの結晶学ソフトウェアReciProを紹介します。 |
瀬戸 雄介 様 公立大学法人大阪 大阪公立大学 ![]() |
12:00 ~ 13:30 | 昼食・ポスター展示 統合分析システム"FEMTUS™"の紹介 アズワン株式会社様 / オリックスレンテック株式会社様 会社紹介 |
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13:30 ~ 13:50 | 最新のアタッチメントによる、新しい観察・分析手法の紹介 透過電子顕微鏡に求められてきた観察、分析は高い分解能による一枚のきれいな静止画であったが、近年ではそれに加えて、出来るだけダメージが入らないように、今よりももっと高い時間分解能で、さらに実際の条件に近い条件での観察や分析が求められてきています。 それらを解決できる手段の一つとしてEDM、EDM Synchrony、Relativity、Luminary Microといった新しいアタッチメントによる観察、分析手法を紹介します。 |
橋口 裕樹 日本電子株式会社 EM事業ユニット EMアプリケーション部 ![]() |
13:50 ~ 14:30 | 生物試料の透過電子顕微鏡観察で定量する ~定性分析だけではもったいない生物試料の透過電顕観察~ 透過型電子顕微鏡はオングストロームレベルの分解能を有し、その性能を発揮して様々な物質の構造に基づく極めて正確な定性分析を可能にしています。まさにこれこそが電子顕微鏡の最大の特徴といえると思われます。しかし、定性分析だけではもったいない!透過電子顕微鏡による定性分析に基づいた様々な構造、物質、分子の定量分析は他の追随を許さない正確さで有用なデータを提供できます。 本講演ではこれまで行ってきた生物試料の透過電子顕微鏡観察による定量分析について紹介させて頂く予定です。 |
山田 博之 様 公益財団法人 結核予防会 結核研究所 ![]() |
14:30 ~ 15:00 | 肺組織中の石綿小体、石綿繊維の電子顕微鏡観察 石綿ばく露による健康被害を推定するのに、肺組織中の石綿小体を光学顕微鏡で観察する方法がある。石綿繊維は6種類あり、どの繊維も小体の核となりうるが、これまで小体の核となる繊維種を知る手立てがなかった。今回、同一の石綿小体を光学顕微鏡と電子顕微鏡で撮影することができたので、比較写真を提示します。 また石綿繊維を探索する際は、繊維の見落としや重複に注意が必要である。アスベストマップは安定した視野移動ができ、目的物の位置情報がマークできるため、ヒューマンエラーの防止が期待される。今回はその使用例を紹介します。 |
飯島 佐知子 様 独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院 ![]() |
15:00 ~ 15:30 | 休憩・ポスター展示 | |
15:30 ~ 16:00 | 金属における欠陥挙動の TEM その場観察 原子~ナノサイズの原子配置の乱れ (欠陥) は、金属材料の力学的性質をしばしば支配します。 本講演では、超高圧電子顕微鏡やイオン加速器結合型電子顕微鏡による、金属における欠陥挙動のその場観察の研究について紹介します。また島根大学次世代たたら協創センター (NEXTA) に新たに導入された原子分解能無磁場電子顕微鏡についても触れさせていただきます。 |
荒河 一渡 様 国立大学法人 島根大学 ![]() |
16:00 ~ 16:50 | 高分解能透過電子顕微鏡と材料研究 カーボンナノチューブはナノメートルサイズの構造体です。演者の材料研究遍歴60年の丁度中頃にその発見に出会いました。 遍歴の始りは高分解能電子顕微鏡 (HRTEM) 開発の最盛期と合致、「Made in Japan」が欧米メーカーを凌駕し、日本経済の飛躍した時期でもありました。 HRTEMとの出会い、酸化物結晶、鉱物、炭素材料の研究、それらの体験がカーボンナノチューブ発見の背景であることを強調したい。 最後に演者の最新研究成果として「Graham Bellの温熱音響効果」も紹介したい。 |
飯島 澄男 様 学校法人 名城大学 ![]() |
16:50 ~ 17:00 | 閉会の挨拶 | |
17:00 ~ 18:00 | 実機・ポスター展示 |
*プログラムは変更される場合があります。予めご了承ください。
お申し込み方法
- 締切:
2023年1月6日(金)
※期日となりましたので、お申し込みを締め切りました。ご了承ください。
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お問い合わせ
日本電子株式会社 ユーザーズミーティング事務局
E-mail: jeolum[at]jeol.co.jp
※ [at]は@に、ご変更ください。