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第5回 SXESスクール

公開日: 2022/10/26
(更新日: 2022年11月4日)

 

本年の「SXESスクール (5) 」は、新型コロナウイルス感染症の対策を考慮しながら、対面での開催を企画しております。

今回の内容も今まで同様に、東北大学 多元物質科学研究所 所長 / 教授 寺内 正己 様 より『SXESの基礎知識とその利用法 -何をどう見るか?-』の テーマでご講演いただきます。また、鳥取大学 学術研究院工学研究部門の道見 康弘先生には、SEM-SXESによるリチウム二次電池用Si系負極の反応挙動解析の御発表をお願いしております。軟X線利用による今ホットな電池のご研究でございます。株式会社神戸製鋼所 技術開発本部 応用物理研究所の日野 綾様には、"軟X線発光分光を用いた残留オーステナイト中固溶炭素分析技術"ご講演をいただきます。構造材軽量化のための高強度鋼の微量炭素分析手法のご発表です。

弊社からは最新の軟X線技術情報を講演いたします。

開催日/会場

  • 日程:
    2022年11月25日 (金) 13:00 ~ 17:30 (受付: 12:30~)
  • 会場:
    日本電子株式会社 東京事務所18階(大手町野村ビル)
    〒100-0004 東京都千代田区大手町2-1-1
    地図
  • 定員:
    40名程度
    ※ 定員に達しましたので、お申し込みを終了いたしました。ありがとうございました。

講演

SXESの基礎知識とその利用法 ~何がどう見えているか?~

特別講演_1

軟X線発光分光(Soft X-ray emission spectroscopy; SXES)をSEM/EPMAと組み合わせると、非破壊で試料の状態分析マッピングが可能であり、新規材料の評価とその製造へのフィードバックを迅速に行うことが可能となる。まず、SXESでは何を観測しているのか、それから何を知ることができるのかという、実験手法の基礎的な説明を行う。そして、SXESを電子顕微鏡を結び付けた時にどのようなことが可能かという事を、実例を用いて説明する。

寺内 正己 様

国立大学法人東北大学

SEM-SXESによるリチウム二次電池用Si系負極の反応挙動解析

特別講演-2

ケイ素 (Si) は現行の黒鉛負極よりも10倍もの高い理論容量を有するため次世代リチウム二次電池用負極として大変魅力的であるが、Li吸蔵にともなう大きな体積変化に起因して乏しいサイクル寿命しか示さない。本研究ではSiの反応挙動を理解するために、SEM-SXESによりSi層内のLi濃度分布を明らかにする解析法を考案した。また、この手法に基づきLiが不均質に分布しているとSiが大きく膨張し劣化しやすいことを明らかにした。

道見 康弘 様

国立大学法人鳥取大学

軟X線発光分光を用いた残留オーステナイト中固溶炭素分析技術

特別講演-3

輸送機器重量の軽量化はCO2排出量低減の有力手段であり、強度と加工性を兼ね備えた鋼材の開発が進められている。この材料開発においては鋼材中の固溶炭素量の制御が重要と考えられている。混在する残留オーステナイト粒ごとの炭素濃度分布を決定するためにScanning Electron Microscopyに搭載した軟X線発光分光分析によりミクロスコピックな炭素濃度分布の測定と濃度の定量分析を試みた。

日野 綾 様

株式会社神戸製鋼所

SXESを用いた定量分析への取り組み

SXES-1

SXESのスペクトルは、価電子帯-内殻間遷移のため化学結合状態を反映しスペクトル形状が変化するものが多い。また、発光ピークと吸収端が近接し、定量補正計算で重要な質量吸収係数が変化している可能性がある。本発表では、このような発光スペクトルを用いた定量分析を実施した場合の注意点を述べる。また、内殻-内殻間遷移に起因するスペクトルを用いた定量分析やいくつかの材料、測定条件について検討した結果を報告する。

髙倉 優

日本電子株式会社 SA事業ユニット

特異なLi-K発光の原理とLi化合物のピークシフト、強度および経時変化

SXES-2

Li原子の基底状態の電子配置 (1s軌道: 2電子、2s軌道: 1電子) で考えると、Li K発光は禁制遷移となる。実際には、固体となったときに価電子帯を形成するためLi K発光が観測されるが、金属、酸化物などの結合状態によって電子遷移の様子が異なり、そのピーク位置・形状・強度といったスペクトル構造はそれぞれ異なる。また、アルカリ元素の場合、電子ビームの照射に対し経時変化を生じる特有な構造も存在する。今回、これらの特異性について報告する。

髙橋 秀之

日本電子株式会社 SA事業ユニット

軟X線自己吸収構造 (SX-SAS) 分析法の紹介と進捗

SXES-3

電子線の加速電圧を変化させて取得したFeのL線発光スペクトルから、自己吸収の効果をスペクトルとして算出し、吸収端近傍に現れる構造を新たな化学状態分析技術として利用する軟X線自己吸収構造 (SX-SAS) 分析法を昨年紹介した。今回はスペクトルの解析・補間のために行っているフィッティング計算法の進捗及び留意点と、新たにMn、Mn酸化物のSX-SAS分析結果を報告し、第一遷移金属全般への応用が期待できることを示したい。

横山 隆臣

日本電子株式会社 SA事業ユニット

お申し込み方法

定員に達しましたので、お申し込みを終了いたしました。ありがとうございました。

お問い合わせ

日本電子株式会社
デマンド推進本部 企画部 イベントグループ
e-mail: jeol_event[at]jeol.co.jp
※ [at]は@に、ご変更ください。

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