第14回 SEMユーザーズミーティング
第4回 イオンビーム試料作製セミナー
(オンライン)
2021年10月4日(月)~10月29日(金)
本年も昨年と同様SEM ユーザーズミーティング、イオンビーム試料作製セミナーをオンラインで開催します。
開催期間中、ご都合の良い時間に動画や資料をご覧いただけます。
WEBに接続できる環境であれば、パソコンからだけでなく、スマートフォンやタブレットからも視聴できます。
本年も例年と同様、外部講演の先生方の発表を含め、さまざまな分野を網羅した新技術情報や実践的技術情報をお届けします。
- 会期終了に伴い、10月29日(金)をもって公開を終了しました
ウェビナー (オンデマンド)
カテゴリー: Cryo
クライオ電子顕微鏡法による液体試料の微細構造解析
- 試料の液体状態の構造を観察する -
Cryo_1
クライオ電子顕微鏡法により、エマルションやインクなど水や有機溶媒を含む液体材料を観察した。試料を乾燥させずに急速凍結し、電子線照射ダメージを抑えることにより、試料の液体状態の構造が解析できる。
この手法は生物系、材料系を問わず、化学固定や脱水、乾燥などの試料調製過程で失われてしまう様々な可溶性物質を保持したまま、試料本来の状態に近い微細構造を観察できることから、今後、幅広い分野での発展が期待される。

講師
宮澤 淳夫 様
兵庫県立大学
大学院理学研究科
生命科学専攻
細胞構造学分野
Cryo-SEMの概要
Cryo_2
含水試料等をSEMで観察するための手法の一つに、物理固定法(急速凍結法)がある。含水試料は緩慢に凍結させると水分の流動や体積膨張、氷晶形成により試料が変形する恐れがあるため、急速に凍結する必要がある。
また、SEMで観察するためには、面だしやエッチングにより観察目的部位を表面に露出させる必要がある。ここでは、それらの試料前処理法と、凍結試料を観察するためのCryo-SEMの概要を紹介する。

講師
髙島 良子
日本電子株式会社
アプリケーション統括室
化粧品開発研究へのSEMの応用事例紹介
Cryo_3
SEMを始めとする顕微鏡を用いて得られるイメージングデータは、視覚的に試料の構造が確認できるため、化粧品開発研究者だけでなく、研究者ではない販売担当者や消費者にもわかりやすく説明することができるので、弊社では様々な場面で活用している。
今回は、化粧品を塗る対象である皮膚について、SEMを用いて観察する際に観察目的に合わせて工夫した事例を紹介する。

講師
山下 美香 様
株式会社コーセー
研究所 安全性・分析研究室
分析グループ
Cryo-FIB-SEMによる生物試料の測定手法
- 断面観察から三次元観察、TEM試料作製まで -
Cryo_4
生きている状態に近い細胞組織をSEM、TEM観察する場合、液体窒素などで試料を凍らせて固定する凍結技法を用いた観察が有効です。
FIB加工とSEM観察の両機能を持ったFIB-SEMに凍結技法を応用することで (Cryo-FIB-SEM)、生物試料の断面SEM観察や三次元観察、さらにCryo-TEM試料作製など様々な測定を行うことが可能となります。本セミナーでは酵母菌を使用し、Cryo-FIB-SEMを用いた様々な測定手法とそのアプリケーションを紹介します。

講師
山田 晶子
日本電子株式会社
EP事業ユニット
EPアプリケーション部
カテゴリー: 生物試料
SEM観察のための生物試料作製法
- コツと注意点 -
生物試料_1
生物材料をSEMで観察する場合、試料作製の過程で幾つかの問題点を解決しなければならない。
主な問題点は、細胞や組織は多くの水分を含む。その組成はタンパク質や脂質などで柔らかく変性しやすい。さらに、その構成元素が C や O, H, N, Pなど比較的軽い元素で構成されている。これらの問題は、試料の破壊や収縮、変性と観察時における試料の帯電や発生する情報不足に繋がり適正な試料情報を得ることはできない。
今回は、動物細胞や組織、微生物などの試料作製法の手順と問題点について紹介する。

講師
近藤 俊三
日本電子株式会社
EP事業ユニット
EPアプリケーション部
技術顧問
かんたん光顕-走査電顕相関観察
- コアファシリティーにおける生産性向上 -
生物試料_2
医学・生物学の電顕観察では、ただ高分解能を得るだけでなく、タンパクの局在を明らかにするなど機能との相関が必要になることが多い。
そのため免疫電顕や、光-電子相関顕微鏡 (CLEM) 観察が求められるが、一般的には少しハードルの高い技術であった。ところが、最近のSEMの発達により、とても簡単に"とりあえず"のCLEM観察が可能になり、より高度な解析に向けて「あたり」を付けることができる。
初めて電子顕微鏡を用いる研究者もこれにより安心して取り組めるようになる。今回はこのような視点からコアファシリティーにおけるSEMの利用法について我々の経験を踏まえてご紹介する。

講師
太田 啓介 様
久留米大学
医学部
先端イメージング研究センター
超大立体角EDSを用いた生物組織の高速三次元元素マッピング
生物試料_3
アレイトモグラフィー (AT) 法は、生物試料などのソフトマテリアルをウルトラミクロトームで連続的に薄切し、得られた連続断面観察像を積み重ねることにより、三次元観察を行う手法です。
このAT法とエネルギー分散型X線分光法 (EDS) を組み合わせることで三次元元素マッピングを行うことも可能となります。しかしながら、超薄切片からの特性X線信号量は乏しく、測定には長時間を要することから応用例は多くありませんでした。そこで、最新の超大立体角EDSを用いた三次元元素マッピングにより測定時間の短縮を図りました。本セミナーでは、細胞にナノ粒子を取り込ませた試料から得られた三次元元素マップの測定結果とその原理を紹介します。

講師
山口 祐樹
日本電子株式会社
EP事業ユニット
EPアプリケーション部
FIB-SEMおよびCLEM法を用いた破骨細胞の骨吸収機構の解明
生物試料_4
破骨細胞は骨吸収を行う唯一の細胞であるが、その骨吸収機構は未だ不明な点が多い。
破骨細胞を骨切片上に培養すると骨吸収を行うことから、細胞の機能を現象として直接捉えられることが可能なため、形態学からのアプローチが非常に有効であると考えられる。そこでFIB-SEMの利点を活かし硬組織である骨と軟組織である細胞を同時に切削し三次元で骨吸収機構の微細構造を明らかにした。
さらに光電子相関顕微鏡法CLEMを用いた新たな機能解明に向けたアプローチに関して論じたい。

講師
細沼 雅弘 様
昭和大学
臨床薬理研究所
臨床免疫腫瘍学部門

講師 (共同研究)
松島 英輝
日本電子株式会社
EP事業ユニット
EPアプリケーション部
カテゴリー: 試料作製・観察テクニック
ソフトマテリアルのSEM観察
- 試料作製と観察条件の選択 -
試料作製_1
一般的にソフトマテリアルは、導電性に乏しく、金属材料や無機材料などのハードマテリアルに比べ熱に弱いといった性質があるためSEM観察は簡単ではありません。
このため、より良い観察結果を得るためには、適切な試料作製を行い、最適な観察条件を選ぶことが重要になります。今回は、ソフトマテリアルのSEM観察において、どのような点に注意して試料作製を行い、また観察条件を選択するべきなのかを解説いたします。

講師
金澤 俊之
日本電子株式会社
EP事業ユニット
EPアプリケーション部
観察は、良質な試料作製から
- 進化したクロスセクションポリッシャ™ (CP) は短時間加工でも良質! -
試料作製_2
試料内部をSEMで観察や分析する際、ダメージの少ない良質な断面が求められます。CPはArイオンビームを用いることで、高分解能SEMにも最適な断面の加工が可能です。
しかしながら、加工速度が遅いという課題がありました。この課題を解決するため、イオンソースの最適化および高加電圧化を図り、従来機と比較して2.4倍の加工速度という高速加工を実現しました。本セミナーでは、その短時間加工の応用事例を中心にご紹介します。

講師
應本 玉恵
日本電子株式会社
EP事業ユニット
EPアプリケーション部
カテゴリー: その他
装置導入方法に関するご提案と最新情報
その他-1
限られた時間で最大の成果が求められる時代、成果を出すための装置導入を「所有」から「使用」へと発想を転換することで、【装置】を買うのではなく、【時間】を買いませんか?

講師
浅冨 華恵 / 増田 裕洪
日本電子株式会社
科学・計測機器営業本部
営業企画室
アプリケーションポスター
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Microscopy Conference 2021 Best Poster賞 受賞ポスター
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Cryo
食品を手軽にSEM観察する手法 ~冷却ホルダを使った簡易クライオ観察~
Aqua Cover法を使って液体の水を直接観察!
クライオシステムPP3010Tを用いたSEM観察・FIB加工
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生物試料
SEMを用いた三次元解析手法 ~アレイトモグラフィ法の紹介~
SEMで動物の秘密を探ってみた!
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試料作製・観察テクニック
ソフトマテリアルのSEM観察 ~試料作製~
ソフトマテリアルのSEM観察 ~観察条件の選択~
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製品
JSM-IT800 (i) / (is) のご紹介
FIBボックス加工断面のSEM-EDS分析
粒子解析のすすめ自動測定のワークフロー
観察は、良質な試料作製から
~進化したクロスセクションポリッシャ™ (CP) は短時間加工でも良質!~FIB自動TEM試料作製システムの開発
オックスフォード・インストゥルメンツ SEM / FIB用分析装置
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サービス
シェアリングサービスのご紹介
アクティブ除振装置
パネル
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SEMユーザーズミーティング
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イオンビーム試料作製セミナー
IB-19530CP クロスセクションポリッシャ™ 断面試料作製装置
IB-19520CCP 冷却クロスセクションポリッシャ™ 断面試料作製装置
IB-10500HMS クロスセクションポリッシャ™ ハイスループットミリングシステム
JIB-4700F 複合ビーム加工観察装置
JIB-4000PLUS 集束イオンビーム加工観察装置
カタログ
製品のPDFカタログは、カタログダウンロードページにございます。
キャンペーン / 特殊試料ホルダーのご紹介

SEM / EPMA・表面分析ユーザーズミーティング 消耗品ご優待販売キャンペーン

イオンビーム試料作製セミナー 消耗品ご優待販売キャンペーン

走査電子顕微鏡 ウェネルト交換セットのご案内割引キャンペーン

特殊試料ホルダー&アダプターのご紹介
配信期間中に直接お問い合わせ・ご注文いただいたお客様には、10%割引の特典がございます。
オンラインデモのご紹介

装置の導入を検討中のお客様にインターネット経由で装置の紹介や操作説明を行うサービスです。
複数の方が同時にご覧いただけます。音声通話も可能ですので、質疑応答もその場で行うことができます。
メリット
- ご来社頂く必要がありません
- 出張承認が不要
- 多くの装置使用者で確認可能
- 報告/日報が不要
- デモ後、速やかに仕事に戻れる
お申込みから実施までの流れ
ご希望の際は、フォームよりお申込みください。
担当者より折り返しご連絡を差し上げます。
その際、日時の調整やご要望等をお伺いします。指定日時に「オンラインデモ」を開始いたします。
当日はお電話またはPC音声マイクを通してご案内いたします。
- 会期終了に伴い、10月29日(金)をもってお申し込みを終了しました
お問い合わせ
日本電子株式会社
ユーザーズミーティング事務局
E-mail: jeolum[at]jeol.co.jp
※ [at]は@に、ご変更ください。