2016/03/24

この度日本電子株式会社(代表取締役社長 栗原権右衛門)の創設者である故風戸健二氏(1917-2012年)と伊藤一夫氏(1921年-)が、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ市で開催された Pittsburgh Conference 2016(Pittcon 2016)において、科学への先見の明とパイオニアとしての統率力が評価され、2016年Pittcon Heritage Awardを授与されました。3月6日(日)に行われた特別式典において、Chemical Heritage Foundation会長のカースタン・ラインハルト氏より、当社社長 栗原権右衛門に記念の盾が贈呈されました。

両氏の「科学への先見の明とパイオニアとしての統率力をもって、第二次大戦後の日本で電子顕微鏡を開発し、日本の有力科学機器メーカーを創立した」ことが評価され、受賞に至りました。

1947年、両氏は磁場型電子顕微鏡のプロトタイプ DA-1を開発。1949年、日本電子光学研究所 (現在の日本電子株式会社)を設立、風戸氏が創業間もない当社初代社長に就任しました。程なく透過電子顕微鏡の商品化に成功し、商品機第一号JEM-1型を発表。電子顕微鏡事業の発展と共に、核磁気共鳴装置の開発に着手、1956年にJNM-1型を市場導入。その後、電子スピン共鳴装置をはじめとする他の理科学機器の開発製造にも着手し、1966年には国内初の走査型電子顕微鏡を市場に導入。1976年には当社が開発した電子顕微鏡が、世界で初めて単原子の観察に成功しました。

Pittcon Heritage Awardは、Pittsburgh Conference とChemical Heritage Foundationの後援を受け、「起業家としての手腕を通じて分析装置・実験器具メーカーの発展や成長を促し、先端理科学装置の発展に貢献し、世界経済における分析化学の役割に脚光を当てた傑出した人物」を表彰するものです。

理科学機器・化学分析分野における名誉ある同賞は、世界の実験科学と化学分析の最大規模かつ最重要な学会の1つであるPittconの開催中に行われる特別式典において授与されます。受賞者の名前と実績は、発見に必要なツールを研究者に提供し、多大な貢献を行った受賞者のリスト「Pittcon Hall of Fame(栄光の殿堂)」に加えられます。

Pittcon特別式典

3月6日(日)に行われた特別式典で、Chemical Heritage Foundation会長のカースタン・ラインハルト氏(左)より記念の盾を受け取った当社社長 栗原権右衛門(中央)。右は、冒頭の挨拶をされたPittcon 2016 代表のウィリアム・シャープ氏。
写真ご提供:Roy Engelbrecht氏 http://royephoto.com/

故 風戸健二氏
故 風戸健二氏
伊藤一夫氏
伊藤一夫氏
DA-1
DA-1