「慶應義塾大学-JEOL 高性能分析機器シェアリングモデル実証評価センター」を開設 -高性能分析機器について新たなビジネスの創出を目指す-

2017/05/12

日本電子株式会社(JEOL、代表取締役社長 栗原権右衛門)は、2017年4月1日に慶應義塾大学理工学部中央試験所(中央試験所長 岡浩太郎)と共同で同大学矢上キャンパス36棟産学官連携棟内に「慶應義塾大学-JEOL 高性能分析機器シェアリングモデル実証評価センター」を開設しました。本センター設立の目的は、ハイエンド分析機器の活用を促進するための新たなビジネスモデルの創出です。現在、最先端研究開発分野におけるハイエンド分析機器による分析・解析ニーズが確実に高まっています。他方、ハイエンド分析機器は導入コストが高い上、維持・管理・運用に高い技術とノウハウが必要となるため、導入のハードルが高くなっています。また、導入する場合も、機器の納入と利用技術者の育成に長期間を要し、成果が得られるようになるまでの長い期間を待たなければなりませんでした。本センターでは、先端分析機器の利用を妨げているこれらの課題を解決し、活用シーンを広げるための新たなソリューション提供を目指した実証試験を行います。

具体的には、極低温プローブを備えた高磁場NMR装置(磁場強度が600MHz並びに800MHzの2台)を日本電子内に設置し、慶應義塾大学理工学部矢上キャンパスからWebを通じて遠隔で操作環境を実現します。これにより、①ユーザーのニーズとサービス提供者のシーズの摺合せ、②サンプル搬送、計測、データ転送にいたる一連の運用システムの確立、③Webを活用した機器のシェアリングシステムの確立、④利用形態・課金モデルの検討、⑤試験運用・評価等を慶應義塾大学理工学部と共同で検証します。

検証期間は今年度1年間とし、有効性を確認した後に新たなビジネスモデルとして一般企業等に幅広く展開をしていく予定です。極低温プローブを備えた高磁場NMRを手始めに、今後は特殊仕様透過電子顕微鏡等の他のハイエンド分析機器においても同様のビジネスを展開してまいります。

JNM-ECZ800R FT NMR

シェアリングモデル実証評価で利用するJNM-ECZ800R FT NMR装置