新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に影響される場合のNMR装置対応について

2020/03/31

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より日本電子製品をご愛顧頂き厚く御礼申し上げます。

昨今の新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受け、多くの機関および施設が期間未定で閉鎖される可能性があります。
NMRシステム、特に超伝導マグネットは他の機器とは異なり、簡単に電源を落とすことが出来ません。マグネットの機能を維持するには、マグネット内の寒剤レベル(液体ヘリウムと液体窒素)を保持する必要があります。

日本電子では、最低補充レベルに達する前に窒素とヘリウムを補充することを推奨しています。しかし、近い将来政府による移動制限または活動制限などが発令された場合、それが困難になる可能性があります。

窒素に関しては、ほとんどのマグネットで2週間毎での充填となっております。
ヘリウムに関しては、マグネットの種類・状況によって異なります。ご不明な点がございましたら、弊社にお問い合わせください。

窒素が保持されないと、最終的にヘリウム消費量が大幅に増加します。窒素の不足またはヘリウムの充填の遅延によりヘリウムの残量レベルが臨界点を下回ると、マグネットは超伝導状態でなくなり、エネルギーを放出します(これをクエンチと言います)。クエンチが起こると、残っている寒剤のほとんどがすぐにガスとして放出されます。

マグネットは予期しないクエンチに対処するように設計されておりますが、クエンチが発生すると機械的損傷のリスクがあります。クエンチが発生した場合、ほとんどの場合でマグネットは再度励磁できますが、これにはかなりのコストがかかる上に、弊社エンジニアが訪問して再度励磁が完了するまで装置を使用することができません。

そのため、マグネットの寒剤レベルを維持するために、窒素レベル・ヘリウムレベルの保持を行うようにお願い致します。

何らかの段階でこれが出来ないことが判明した場合、クエンチを防ぐために、特定の方法でマグネットの電源を落とす(消磁する)ことをお勧め致します。

消磁を安全に行うには、マグネットの種類に応じて、最小ヘリウムレベルを確認し、弊社エンジニアによる作業が必要ですので、できるだけ早く弊社にご連絡頂けますようお願いします。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

ご不明点・ご質問等ございましたら下記までご連絡をお願い致します。

お問い合わせ先

FS事業部 総合コールセンター

0120-134-788
0120-734-788

受付時間:月曜日~金曜日(祝日を除く)8:30~19:00
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