富士フイルムと海外向け生化学自動分析装置の販売提携に合意
公開日: 2019/02/04
日本電子株式会社(代表取締役社長 栗原 権右衛門)は、富士フイルム株式会社(代表取締役社長:助野健児、以下富士フイルム)と生化学検査分野における海外での販売協業を推進していくことで合意しました。両社での提携は初めてで、まずは中東・アフリカ地域における当社製生化学自動分析装置(当社モデル名: JCA-BM6010/C)の販売を皮切りに、次いでアジア圏新興市場を中心に販売地域の特性を見定めながら製品選択・導入を進めてまいります。
生化学自動分析装置の用途
生化学自動分析装置は、血液が固まった時に上澄みとしてできる淡黄色の液体成分(血清)や尿を検体とし、試薬と反応させ、糖やコレステロール、タンパク、酵素などの各種成分の測定を行います。健康診断や受診時の血液検査に使用され、腎臓機能や肝臓、胆のう機能や栄養状態、コレステロールなどが検査され、病気の早期発見や診断、治療の効果や予後の推定等を示す客観的なデータとして活用されます。米国では薬物中毒などの血液検査にも用途が広がっています。
富士フイルム株式会社について
富士フイルムは、ヘルスケア、高機能材料、デジタルイメージング、グラフィックアーツ、光学デバイスなどの分野で事業を展開しています。なかでも注力するヘルスケアでは、機能性化粧品やサプリメントを扱う「予防」領域から、デジタルX線画像診断装置や内視鏡、超音波診断装置などの医療機器を扱う「診断」領域、医薬品や再生医療製品を扱う「治療」領域までカバーし、事業拡大に向けた取り組みを積極的に行っています。 医療用X線フィルムの発売からスタートした医療機器事業は、80年以上の歴史があり、現在は医療ITを中心に、X線画像診断や内視鏡、超音波、体外診断(IVD)※分野の製品・サービスを全世界に提供しています。2017年から、総合試薬メーカーの和光純薬工業株式会社(現・富士フイルム和光純薬株式会社)をグループに加え、IVD事業を強化しています。
- 本社: 〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
- 資本金: 40,000 百万円(2018年3月31日現在)
- 連結従業員数: 31,887名(2018年3月31日現在)
- 代表取締役社長: 助野健児
※In Vitro Diagnosticsの略。
JCA-BM6010/Cについて
この装置は高速・微量測定を特長とするBioMajesty™シリーズのコンセプトを継承した、コンパクトな生化学自動分析装置です。超微量分析にこだわり1μLサンプリングでの分析が可能です。自動溶血機構によりHbA1cの分析も可能です(オプション)。
主な仕様
- 最大処理能力: 1,200テスト/時間(電解質測定ユニット付)
- 同時分析項目数: 最大103項目(同上)
