電子ビーム金属3Dプリンター「JAM-5200EBM」を販売開始 ー高品質で再現性の高い造形物の量産化を実現ー
公開日: 2021/03/26
日本電子株式会社(代表取締役社長兼COO 大井 泉)は、電子ビーム金属3DプリンターJAM-5200EBMを2021年3月26日から販売します。
世界最高クラス性能の電子顕微鏡や半導体製造用電子ビーム描画装置の開発で培った技術を応用し、高出力、高速で、高密度造形ができる電子ビーム金属3Dプリンターを開発。長寿命カソード※1とヘリウムフリーによるコスト削減、高品質で再現性の高い造形物の量産化を実現しました。航空宇宙、産業用動力、医療など、高いレベルの品質が求められる分野での利用が期待されています。
特長
- 世界最長クラスのカソード寿命1,500時間以上※2により、生産性が向上
カソードの寿命は1,500時間以上。カソード交換によるダウンタイムを大幅に短縮、生産性の向上を図ります。 - ヘリウムガス不要により、低コストで造形クオリティを最後まで維持
粉末飛散防止のためのヘリウムガスが不要です。また独自の粉末飛散防止機構"e-Shield"により粉末飛散現象を回避します。ヘリウムガスが不要のため低コストかつクリーンな空間で造形できるだけでなく、カソード表面もダメージを受けにくくなるため安定した電子ビームを照射し続けることができ、造形クオリティを最後まで維持します。 - 電子ビーム自動調節機能により、高品質かつ再現性の高い造形を実現
電子顕微鏡や半導体製造用電子ビーム描画装置で培った技術により、ビーム照射位置が変わっても電子ビームのフォーカスや形状の歪みを自動補正し、高品質かつ再現性の高い造形を実現します。 - 遠隔監視システムにより、造形および装置状況の確認が可能
遠隔監視システムで造形状況や装置状況を24時間365日、確認することができます。
※1 電子を発生させる陰極
※2 2021年3月25日現在
主な仕様
造形方法 | パウダーベッド方式 |
造形範囲 | 最大φ250 mm×400 mm(H) |
電子ビーム出力 | 最大6 kW |
カソード寿命 | 1,500 h以上 |
チャンバー圧力(溶融時) | 0.01 Pa以下 |
導入ガス(帯電防止) | 不要 |
造形物冷却機構 | あり |
粉末飛散防止機構 | e-Shield |
ビーム補正 | 自動調整(フォーカス・非点・位置歪) |

本体標準価格
198,000,000円 (税込)
※ 周辺機器を含む国内希望価格。詳細はお問い合わせください。
年間販売予定台数
10台