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新型コロナウイルスを中和するアルパカ抗体 —オミクロンを含む全ての変異株に有効—

公開日: 2022/07/26

当社のクライオ電子顕微鏡を使用した研究成果が「Communications Biology」に掲載されましたので、お知らせいたします。

概要

京都大学大学院医学研究科 高折晃史教授、大阪大学大学院生命機能研究科 難波啓一特任教授、藤田純三特任助教 (常勤)、株式会社 COGNANO (コグナノ) らの研究グループは、大阪大学感染症総合教育研究拠点 / 微生物病研究所、横浜市立大学、東京大学の研究グループとの共同研究により、新型コロナウイルスの「懸念される変異株 (VOC:variant of concern)」である「オミクロン株 (B.1.1.529, BA系統)」を含む全ての変異株に対して、これまで使用されてきたどの治療用抗体製剤よりも中和活性が高いナノボディ抗体を創出しました。
さらに、クライオ電子顕微鏡を用いた立体構造解析から、これらのナノボディ抗体は新型コロナウイルス表面に存在するスパイクタンパク質の深い溝をエピトープにしていることが示されました。このエピトープはヒトの抗体が到達できない部分であり、ウイルスの変異がほとんど見られない領域です。また、これらのナノボディ抗体は新型コロナウイルスへの結合力が極めて強く、環境安定性も高いため、下水などの環境中のウイルスを濃縮し、検出する用途にも応用することができます。
本研究成果は 2022年7月6日に英国科学雑誌「Communications Biology」にオンライン掲載されました。

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