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リガクと日本電子にて共同開発した「XtaLAB Synergy-ED」を英国の研究機関に2台導入

公開日: 2023/03/09

X線分析機器のトップメーカーである株式会社リガク (本社:東京都昭島市、代表取締役会長兼社長: 川上潤) は、当社と共同開発した「極微小単結晶構造解析プラットフォーム XtaLAB Synergy-ED」を英国の研究機関に2台導入しました。

The National Crystallography Service (以降、NCS) は、英国における研究基盤としての重要な機関の一つです。世界有数の研究施設に対して結晶学のサービスを提供し、サイエンスにおける発見と発展を支えています。NCSがさらなる最先端のソリューションを提供するため、新たにNational Electron Diffraction Facility (国立電子回折機関) を設立し、電子回折統合プラットフォームXtaLAB Synergy-EDを配備することで、新しい研究の可能性を切り開きます。

 

電子回折統合プラットフォーム XtaLAB Synergy-ED、
結晶学をリードする英国の研究機関で2台導入

The National Crystallography Service (以降、NCS) は、英国における研究基盤としての重要な機関の一つです。世界有数の研究施設に対して結晶学のサービスを提供し、サイエンスにおける発見と発展を支えています。NCSがさらなる最先端のソリューションを提供するため、新たにNational Electron Diffraction Facility (国立電子回折機関) を設立し、電子回折統合プラットフォーム XtaLAB Synergy-EDを配備することで、新しい研究の可能性を切り開きます。

XtaLAB Synergy-EDは、英国のSouthampton大学とWarwick大学に配備されます。これにより、X線の技術では非常に困難、もしくは不可能であったナノ結晶の構造解析が可能となります。放射光でも解析することができなかったような分子構造を、XtaLABSynergy-EDを用いることで可視化できた例がすでに報告されています。

医薬品、エレクトロニクス、電池、触媒、エネルギー貯蔵、太陽電池など多くの分野で、物質の分子構造とその性質をより深く理解するために、X線回折 (XRD) による単結晶構造解析が用いられてきました。X線回折は構造決定の絶対的な方法ではありますが、構造解析を必要とするサンプルの結晶サイズはより小さいものへと推移しており、その微小な結晶サイズのためにX線では解析に苦戦を強いられていました。X線回折では事実上不可能であったナノサイズの結晶が、電子回折による単結晶構造解析によって分子構造の可視化が可能になったことで、最先端の研究開発を加速します。

新しいXtaLAB Synergy-EDのユーザーインターフェースCrysAlisProは、既にNCSの研究者たちが使用しているリガクのXRDシステムと全く同じであるため、電子回折への移行が非常に簡単であることに気づくでしょう。これは、内蔵されている強力な構造決定ソフトウェアにも言えることです。

Warwick大学にて本プロジェクトをリードするX線回折研究技術プラットフォームの施設マネージャーであるDavid Walker博士はさらに、次のように述べています。「電子回折によるソリューションは、商用利用されるような極めて重要な物質などの構造に関して、我々の理解を一変させるのに役立つでしょう。Southampton大学およびリガクと提携し、最先端の結晶学サービスを提供できることを楽しみにしています。」

リガクの単結晶グローバルセールス&マーケティング担当ゼネラルマネージャーであるMarkBenson博士は、「単結晶構造解析のための電子回折専用機の発売は、関係者全員にとって非常に誇らしい瞬間でした。この新しい製品を、国際的に認知されその成果に多くの評価を得ているNCSに導入いただくことができ、私たちは大きな喜びを感じています。この技術をさらに発展させるために、彼らと協力できることを楽しみにしています。」とコメントしています。

NCSは英国のEngineering and Physical Sciences Research Council (工学・物理科学研究評議会) から320万ポンドの研究助成金を授与されています。NCSのNational Electron Diffraction Facility (国立電子回折機関) は、2023年7月からの研究・商用利用でのサービス開始を予定しています。

 

XtaLAB Synergy-EDとSouthampton大 Simon Coles博士 (左)
Warwick大Richard Beanland博士 (右)

写真出典: https://www.southampton.ac.uk/news/2023/01/crystal-electron.page

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