高融点活性金属を、電子ビームを熱源として各種溶解用るつぼを用い、精製・インゴット作製が行える真空溶解炉です。
研究開発から少量生産に適した省スペース設計の小型溶解炉です。
るつぼ種類・形状、材料供給系、電子銃出力を用途に応じて選択が可能です。
特長
水平ロッドフィーダ + 引抜鋳型でEB溶解・精製・引抜
ロッド状の原料を送り出しながらEB照射を行い、ハースに滴下し、十分な溶解を行い、引抜水冷鋳型に溶湯を傾注します。引抜水冷鋳型で溶解・凝固・引抜を行いインゴットを作製します。

垂直ロッドフィーダ + 引抜鋳型
バーメルト用るつぼには予め材料を入れておくか、粒状材料を材料供給機から送り出す事ができます。
水平ロッドフィーダ部にバーメルト用るつぼを取付けて帯溶融精製(ゾーンメルト)する事ができます。
ゾーンメルトした材料は垂直ロッドフィーダに取付けて引抜鋳型ヘドリップメルトをします。
昇降・回転機能を有する垂直ロッドフィーダは引抜鋳型中心ヘドリップメルトする事ができ安定した凝固速度を実現します。

材料供給機 + 角型ハース + 回転円筒鋳型で溶解・精製・積層凝固

材料供給機から粒状の材料をハースに投入します。ハースで材料を予備溶解し、回転円筒鋳型に溶湯を注ぎ込み積層凝固させます。
電子銃 2台搭載に対応
用途、要求される出力に応じて、電子銃を2台設置することも可能です。ハースと回転鋳型、ロッドと引抜鋳型など、複数ターゲットへのEB照射時にそれぞれの電子銃に分担させる事ができます。
交換可能なるつぼ (ボタンメルト、バーメルト、傾注るつぼ)
ロッドフィーダ部に取付可能な3種類のるつぼがあります。これを使って、様々な材料プロセスに対応できます。

各るつぼはロッドフィーダの先端部分の交換フランジから脱着し、容易に交換できます。
3種類のるつぼ
ボタンメルト用水冷るつぼ
バーメルト用水冷るつぼ
傾注用水冷るつぼ
省スペース設計
BS-EBMは研究室でも扱える装置であることを念頭に天井高や設置スペースを極力抑えた設計 (W3.0m×D4.0m×H3.5m) となっています。※1
引抜インゴットサイズ、電子銃電源の選択など仕様の差により装置寸法や設置スペースは異なります。
出力に応じた電源
BS-EBMに搭載する電子銃・電源は最大出力 (30kW / 100kW / 300kW) に合わせて、組み合わせを選ぶ事ができます。
