質量分析計 周辺機器

GC-MS用 前処理装置

ガスクロマトグラフ質量分析計 (GC-MS) は、様々な前処理装置と組み合わせることにより、気体・液体・固体試料に含まれる成分を分析することができます。
前処理装置は多岐に渡るため、測定対象の試料の形態や測定対象化合物の特性により、最適な前処理装置を活用することでGC-MSのアプリケーション領域は一層拡大します。
本ページでは、GC-MSで使用される代表的な前処理装置の原理・特長と、弊社GC-MSと組み合わせたアプリケーション例についてご紹介します。

加熱前処理装置と化合物沸点の関係

加熱前処理装置と化合物沸点の関係

代表的な前処理方法とアプリケーション分野

環境 水質 材料 RoHS 食品
ヘッドスペース (HS)
パージ&トラップ (P&T)
固相マイクロ抽出 (SPME)
サーマルデソープション (TD)
熱分解 (パイロライザー)
熱重量/示差熱分析 (TG/DTA)
大量注入
ダイレクトMS

ヘッドスペース (HS)

ヘッドスペース (HS)

ヘッドスペースオートサンプラ (MS-62070STRAP)

原理・特長
ヘッドスペースオートサンプラーは、液体または固体試料を容器に封入し、加熱して生じた揮発性成分をGC-MSに導入する装置です。 水中の揮発性有機化合物 (VOC) や、食品中の香気成分分析、材料からの臭気分析など、様々な用途に使用できます。

アプリケーション

パージ&トラップ (P&T)

ヘッドスペース (HS)

Lumin PTC / AQUATek LVA パージ&トラップ濃縮導入装置

原理・特長
パージ&トラップ濃縮導入装置は、容器に封入した液体試料内に不活性ガスを通気し、揮発性成分を気相に強制的に追い出します。その後、揮発性成分をトラップ管で捕集・濃縮し、トラップ管を加熱してGC-MSに導入する装置です。水中の揮発性有機化合物(VOC)分析や、カビ臭などの異臭の原因物質の分析に使用できます。

アプリケーション

固相マイクロ抽出 (SPME)

ヘッドスペース (HS)

PAL-RTC ガスクロマトグラフ用多機能オートサンプラー

原理・特長
GC用多機能オートサンプラーは、液体試料注入・ヘッドスペース・SPMEのインジェクションなどを1台でこなす装置です。
SPME法は、液体・固体・気体試料中の有機化合物をSPMEファイバーに吸着させ、その後GCの注入口に挿入し、抽出成分を熱脱離することでGC-MSに導入します。

アプリケーション

サーマルデソープション (TD)

TD-4J サーマルディソープション

TD-4J サーマルディソープション

原理・特長
サーマルディソープションは、液体・固体・気体試料中の有機化合物を吸着させたチューブを加熱して生じた揮発性成分をGC-MSに導入する装置です。
材料・食品中の揮発性成分分析や大気中の汚染物質の分析に使用できます。

スニッフィング

スニッフィング

OP275/OP275L スニッフィングポート

原理・特長
スニッフィングシステムは、液体・固体・気体試料中の揮発性成分をGCで分離し、GCカラムの終端でMSとスニッフィングポートにそれぞれ分岐させ、質量分析と臭覚による官能評価を同時に行うことができる装置です。香料・食品中の香気成分や、カビ臭などの臭気成分分析に使用できます。

アプリケーション

熱分解 (パイロライザー)

熱分解 (パイロライザー) EGA/PY-3030D マルチショット・パイロライザー

EGA/PY-3030D マルチショット・パイロライザー

原理・特長
パイロライザーは、液体または固体試料を加熱炉で加熱し、試料から発生する揮発性成分や熱分解生成物をGC-MSに導入する装置です。ポリマーの同定や、ポリマー中の添加剤の定性・定量といった高分子材料の分析に使用できます。

アプリケーション

熱重量/示差熱分析 (TG/DTA)

熱重量/示差熱分析 (TG/DTA)

TG-TOFMS 究極の熱分析ツール

原理・特長
液体または固体試料を加熱していく過程の重量変化や化学変化に伴う発熱・吸熱といった熱物性評価を行う装置です。MSと接続することで加熱過程で発生する成分をリアルタイムに分析することができます。高分子や材料の加熱による発生ガス分析に使用できます。

アプリケーション

大量注入

大量注入

LVI-S200 GC用大量注入口装置

原理・特長
大量注入口は、GCの注入口において液体試料中の溶媒を選択的に除去することで、大容量の試料を注入することが可能な装置です。食品中残留農薬分析や微量成分の分析に使用できます。

アプリケーション

ダイレクトMS

ダイレクトMS 直接導入プローブ DIP・DEP

直接導入プローブ DIP・DEP

原理・特長
液体または固体試料を質量分析計のイオン源内に直接導入することができるシステムです。GCを介さないため、熱や溶媒に対して不安定な化合物や、高沸点化合物の分析に使用できます。

アプリケーション

JEOL GC-MS 前処理法ガイドブック

ますます拡がるGC-MSアプリケーション

JEOL GC-MS 前処理法ガイドブック

より詳細な前処理装置の原理・特長およびJEOL GC-MSと前処理装置を組み合わせたアプリケーションが記載されたガイドブックです。

ソフトウェア

日本電子は分析用途に応じた様々なソフトウェアを提供しています。目的に沿ったソフトウェアを使用することで、解析の効率化や解析結果の向上が可能です。
本ページでは、日本電子のソフトウェアの特長およびソフトウェアを使用したアプリケーション例についてご紹介します。

Escrime (TM) GC-MS用 定性・定量解析ソフトウェア

Escrime™ GC-MS用 定性・定量解析ソフトウェア

特長
Escrime™は、GC-MS用の定性・定量解析ソフトウェアです。
定性解析は、少ない操作でライブラリーサーチ結果まで得ることができます。定量解析は、卓上型GC-MS用制御ソフトウェアMSPRIMO™との連携により、SIM/SRM条件の自動生成が可能な他、測定から解析・出力までの自動化も可能です。

対象機種
JEOL GC-QMSシリーズ、JMS-TQ4000GC、JMS-T200GC、JMS-T2000GC、JMS-MT3010HRGA

アプリケーション


TQ-DioK ダイオキシン分析プログラム

TQ-DioK ダイオキシン分析プログラム

特長
TQ-DioKは、ダイオキシン・PCB専用定量解析ソフトウェアです。
長年のダイオキシン市場で培った解析ノウハウおよびお客様のご要望に沿った機能を多く搭載したTQ-DioKにより、誰でも簡単にダイオキシン・PCB定量解析を行うことが可能です。

対象機種
JEOL GC-QMSシリーズ、JMS-TQ4000GC

アプリケーション


msFineAnalysis JMS-T2000GC・JMS-T200GCシリーズ専用 電子イオン化/ソフトイオン化データ対応 自動解析ソフトウェア

msFineAnalysis JMS-T2000GC・JMS-T200GCシリーズ専用 電子イオン化/ソフトイオン化データ対応 自動解析ソフトウェア

特長
msFineAnalysisは、誰でも簡単にEIデータとソフトイオン化 (FI, PI, CI) 法データを組み合わせた統合解析結果をスピーディーに得ることができるソフトウェアです。 msFineAnalysisではTICC ピーク検出と、クロマトグラム分離が不十分な成分であっても精密質量情報を生かして分離検出するデコンボリューション検出の2つの方法を搭載しています。またバージョン3 では新たに差異分析機能を搭載しました。これにより、正常品・異常品といった2検体の比較と、統合解析を組み合わせた解析が可能になります。

対象機種
JMS-T2000GC、JMS-T200GC

アプリケーション


msRepeatFinder ポリマー解析用ソフトウェア

msRepeatFinder ポリマー解析用ソフトウェア

特長
msRepeatFinderは、高分解能質量分析計で得られる複雑なポリマーのマススペクトルを、ケンドリックマスディフェクト法で可視化できるソフトウェアです。観測されたポリマーのシリーズについてグループ化(色分け)、分子量分布計算、モノマーや末端基の組成推定が可能です。また2検体間の差異分析により、特徴的なポリマーシリーズの可視化も可能です。

対象機種
JMS-S3000、JMS-T2000GC、JMS-T200GC、JMS-T100LP

アプリケーション