臨界点乾燥装置 SYGLCP-81は、自然の形態を保持したまま生物試料の乾燥が出来る装置です。
生物試料は多量の水分を含んでいる為、試料をいかにして生体時の形態を保持したまま観察するかが、大きな課題です。生物試料作成時の種々の条件によるアーティファクトの混入は、固定脱水の方法にも問題がありますが、最大の原因は乾燥時における表面張力です。そのため試料が変形、歪曲してしまいます。この現象を除去する為に、臨界点乾燥法が利用され、良い結果が得られています。
当装置は安全性が高く、シンプルで乾燥が極めて容易な装置です。
特長
冷却機構、加熱時の温度制御が搭載されました。
窓を通してチャンバー内の試料、液体の流入状態や気化状態が観察できます。
一定圧力以上になると自動的に安全弁が作動、安全にご使用頂けます。
仕様・オプション
仕様
適用ガス | 液化炭酸ガス |
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チャンバー容量 | 97cc 、40cc(アダプタ使用時) |
チャンバー材質 | アルミニウム |
チャンバー内観察 | 可能(10mm径観察窓) |
使用圧力 | 9.5MPa 以下 |
安全弁設定圧力 | 10MPa |
加熱冷却 | ペルチェ素子使用(15~40°C) |
フィルター | 組込み |
寸法 | (W)380mm×(D)300mm×(H)245mm |
重量 | 約22kg |
所要電源 | 単相100V 3A |
本装置は高圧ガスを取り扱うため、装置を設置される場所の各都道府県知事への届け出が必要となります。
尚、当装置のガス製造量は0.7m3/日です。(第2種高圧ガス製造設備)