蛍光X線分析法によるホタテ貝の測定
貝柱部と中腸腺部の重金属元素の比較
ホタテ貝の測定
ホタテ貝の中腸腺(内蔵)は貝毒の原因とされ、除去してから食用に供されます。また貝毒の原因物質の他にカドミウム(Cd)等の重金属が含まれていることも知られています。
ここでは試料容器に中腸腺部と貝柱部を個別に入れて、生のまま蛍光X線分析装置で測定し、含有元素を比較しました。

重金属元素の比較
中腸腺部からはCdの他に砒素(As)や臭素(Br)などを検出しました。一方、貝柱部では少量のBrは検出されたが、CdやAsなど有害重金属は検出されませんでした。

測定条件
- ターゲット:Rh
- 管電圧:50kV
- コリメータ:7 mmΦ
- フィルター:使用
- 雰囲気:真空
- 測定時間:60秒
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