塩素化パラフィン類のLC-MS分析 : ネガティブAPCIを用いて
MS Tips No.140
塩素化パラフィン類 (CPs) は直鎖状の炭化水素を塩素置換した化合物の総称であり、[CnH2n+2-XClX]として記すことができる一連の化合物です。炭素数 (n) によって、短鎖(n=10-13 SCCP)、中鎖 (n=14-17 MCCP) 、長鎖 (n=18-30 LCCP) と分類されています。CPs は可塑性、難燃性などの機能を持ち、工業的に使用されてきましたが、環境への負荷が問題視されています。特に SCCP は、現在でも REACH の規制候補物質としてリストアップされています。この報告では、SCCP の標準試料を LC-MS で分析した例と、実試料として実験室で使われていた電線被覆を分析した例を紹介します。
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