パックドカラムを用いた空気中の希ガス分析
MS Tips No.145
JMS-Q1000GC Mk II は大型高精度四重極を採用しており、高感度分析が可能です。また、大型装置並みの真空系を採用しています。その結果、キャピラリーカラムなどに比べて、多量のキャリアガス流量を必要とするパックドカラムを、スプリットせずに分析することが可能です。今回、空気中に極微量含まれる希ガス元素の分析を行ないました。空気は、窒素 (N2;78.1 %)、 酸素 (O2;20.9 %)、 アルゴン(Ar;0.9 %)を主成分に構成されており、これら 3 成分だけでも体積比で 99.9 % 以上が存在しています(1)。その他の構成成分の中には、ネオン (Ne;18.2 ppm)、クリプトン (Kr;1.14 ppm)、キセノン (Xe;0.087 ppm) などの希ガスが、存在することが知られています(1)。本報告書では、パックドカラムを用いた GC/MS 法により、空気中に存在する希ガス元素の中で、微量に存在する Ne、Kr、および Xe を分離し、測定を行ないましたので報告します。
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