ヘッドスペースを接続したスニッフィングGC/MSによる紅茶のにおい分析
MS Tips No.157
人間の嗅覚は、犬などの他の動物に比べると、格段に弱い感覚とされている。そのうえ、個人差が大きい感覚である。そのため、官能試験では、個人の感覚に依存するばかりか、官能試験での化学的評価は難しい。スニッフィングGC/MSは、食品、香料、化粧品等の香気成分の定性分析や異臭等のクレーム分析などの応用分野で用いられる。さらにスニッフィングGC/MSシステムに前処理装置としてヘッドスペースを組み合わせることにより、液状サンプル以外に固体状サンプルのにおい分析も可能となる。今回は、スニッフィングGC/MSシステムに前処理装置としてヘッドスペース(HS)を組み合わせたHS/スニッフィングGC/MSを用いて、フレーバーティの一種であるアールグレイをサンプルとしたにおい分析を行い、淹れたての紅茶抽出液と紅茶の茶葉そのもののにおい分析の比較、及び異なる抽出時間における香気成分の強度比較を行ったので紹介する。
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