GC×GC-HRTOFMS (FI)を用いた軽油分析例 : 2種類のカラムセットを用いて
MS Tips No.154
GC×GCは、極性の異なる2種類のカラムを直列に接続し、1stカラムで溶出した成分を一定時間毎に、モジュレータと呼ばれる接続部分でトラップと脱着を繰り返し、2ndカラムで高速分析する、連続的なハートカットシステムです。 GC×GCは、従来のキャピラリGCよりも高い分離能を有し、多成分の測定において強力なツールとなります。一方、FI (Field Ionization)法は、分子イオンの情報を与えるソフトなイオン化法で、石油等、EI(Electron Ionization)法では分子イオンが観測されにくい試料の分析に用いられてきました。今回JMS-T100GCVと、GC×GC法を組み合わせたGC×GC-HRTOFMS (FI)システムを用い、軽油の分析を2種類のカラムセットで行ったところ、各カラムセットにおける顕著な分離挙動の相違が観測されましたので報告します。
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