LV-SEMによる水中生物の観察(水質検査)
LV SEMは、試料室の真空度が10-1Torrと低いので、 ガスを放出しやすい試料、特に水分を含んだ試料の観察も試みられています。 しかし、水分はこの程度の低真空でも短時間で蒸発してしまうので、 そのままでは観察することができません。 そのために、試料を短時間凍結し、凍結したままの試料をLV SEMの試料室内で凍結乾燥する方法が試みられ、 プランクトンの観察に適していることが確かめられました。
LV SEM内凍結乾燥による観察例
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ミジンコ類、ホルマリン液で保存されていたもの。 内部の卵が見えている例 LV-SEM像 ×75 |
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植物プランクトン Gymnodinium Carinatum sp. 低真空モードで観察試料室真空度45Pa グルタール固定 ×2,000 |
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Anabaena spiroides sp. 反射電子像( アナベナの鞘が見えている) 化学固定なし ×1,500 |