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協奏(競争)反応と検量線 ~曲線プロットから直線化検量線へ~

ER040004

ESRを使って目的のサンプルのもつ活性酸素消去能(SOSA:Superoxide Scavenging Activity)を求めるために、SOD(Super Oxide Disumutase)で検量線をつくり、サンプルの活性値をもとめる方法が用いられています。

“DMPO-adduct の信号強度”対“SOD濃度(活性値)”

右上に代表的なスピントラッピング試薬 5,5-Dimethyl-1-pyrrolin-N-Oxide (DMPO)を示します。スーパーオキシドアニオンラジカル(O2-.)を捕捉し比較的安定なラジカル化合物(DMPO-adduct)としてO2-.をESRで観測します。この方法は上記のO2-.を生成し、これをめぐって一定濃度のトラッピング試薬と各濃度のSODを反応させ、協奏(競争)反応を成立させます。その結果、“DMPO-adduct の信号強度”* 対“SOD濃度(活性値)”をプロットすることができます。

左図:曲線プロット(SOD濃度と相対強度の関係を示したもの)・右図:プロット(左のプロットを直線化プロットに変えたもの)

上記左の曲線プロットはSOD濃度と相対強度の関係を示したものです。一方、上記右のプロットは左のプロットを直線化プロットに変えたものです。縦軸の信号強度をSOD濃度“0”のブランクの信号強度(I0)と各濃度の信号強度*の比をもとめ、原点を通る直線に変換しました。これにより、直線の相関係数および信号強度とSOD濃度の関係式が一次式で書き表すことができます。そのため、SODの濃度に対して適切なESRのシグナルが求められているかどうかを判断することができます。サンプルはこの直線の式よりSOSAの値としてSODの活性ユニットとして求めます。
*DMPO-adduct の信号対マーカー信号の強度比(relative intensity: RI)をここでは信号強度としています。このグラフ機能は、JES-FR30EX およびFA シリーズではオプションです。

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