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ESRによる雑穀の抗酸化能評価  - O2・-消去能 -

ER160005

雑穀は「古事記」にも記載があることから分かるように、古来より日本各地で栽培され食べられていた食物です。戦後その消費量は減少しましたが、高い栄養価と機能性を持つことが見直され、近年健康志向が高まる中で注目されてきています。世界的にも様々な雑穀が栽培され利用されています。種類により異なりますが、白米と比較して食物繊維や鉄、亜鉛、カリウムといったミネラル分やビタミンE、B群、ポリフェノール等を豊富に含むことが特徴です。

ここでは、ESRアプリケーションノートNo.ER-070002 活性酸素消去能評価法Ⅰに基づき、数種の雑穀について水溶性成分を抽出して、食品の抗酸化能として重要なSuperoxide(O2・-) 消去能を検討しました。

試料:市販されている次の雑穀4種 (ヒエ、赤米、もち麦、もち粟)
   いずれも下の方法で水溶性成分を抽出して、試料としました
評価系:スピントラップ剤DMPOを用いるhyp-XOD系SODを用いた検量線を作成し、活性値の定量を行った
装置:JES-FA200
測定条件:Power;4mW, Mod Width;0.1mT, Sweep Time ;2min,Time Const.;0.1s, Amp;120, Sweep Width;±5mT;

雑穀からの水溶性成分抽出法
試料雑穀 各0.3g 採取

純水1.5ml 添加 24時間放置(r.t.)

乳鉢ですりつぶす
↓ + 純水1.5ml
遠心分離 4000rpm x 20min  5℃

上清を採取

各雑穀のO2・-消去能を、SOD相当活性値(unit/g dry wt.))として求めたところ、右図で示したように雑穀により違いが認められました。乾燥した穀類も、このような方法で水溶性成分のO2・-消去能を評価できることが示されました。現在話題の様々な雑穀の評価に適用でき、それぞれの特徴付けに有用と考えられます。

雑穀の水溶性成分のO2・-消去能比較
雑穀の水溶性成分のO2・-消去能比較

弊社では、抗酸化能評価の専用のソフトウェアをご提供しております。食品成分のみならず、様々な試料の抗酸化能評価に有用ですので、お気軽にお問い合わせください。

参考資料

日本雑穀協会 HP http://www.zakkoku.jp/

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