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ESR 測定条件 ** マイクロ波パワー① **

ER220001

マイクロ波パワー依存性

適切なESR信号の観測には測定条件を最適化する必要があります。測定条件の一つであるマイクロ波パワーを上げると、ESR信号強度が増加します。図1に超純水に希釈したTEMPOLのESR信号 (A) と硫酸銅 (CuSO4・5H2O) の粉末のESR信号 (B) を示します。図2は、図1の (A)、(B) に示した信号強度 (h) の値を縦軸に、マイクロ波パワーの平方根の値を横軸に示しています。TEMPOL水溶液ではマイクロ波パワーが4 mW (平方根の値:2) 付近からESR信号の飽和現象が観測されています。硫酸銅の粉末ではマイクロ波パワーによるESR信号の飽和現象は観測されていません。
飽和していないESR信号を観測するためには、試料ごとにマイクロ波パワー依存性を確認して信号強度が直線的に増加している範囲のマイクロ波パワーを利用する必要があります。一般的に有機ラジカルは小さいマイクロ波パワーでも飽和しやすく、金属イオンはマイクロ波パワーを大きくしても飽和しにくい傾向にあります。

図1 (A) TEMPOL (水溶液)
図1 (B) 硫酸銅 (粉末)

図1. ESR信号 (室温)
(A) TEMPOL (水溶液) (B) 硫酸銅 (粉末)

図2 (A) TEMPOL (水溶液)
図2 (B) 硫酸銅 (粉末)

図2. マイクロ波パワー依存性
(A) TEMPOL (水溶液) (B) 硫酸銅 (粉末)

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