3D DOSY (Three Dimensional Diffusion-Ordered NMR Spectroscopy)
NM050006
DOSY法は、複数の分子種からなる混合試料を各分子種の自己拡散係数 の差を利用してスペクトルを分離することができる手法として知られています。そのDOSY法には、COSYやHMQC、HMBCといった通常の二次元スペクトルに拡散係数軸を加えた“3D-DOSY”も存在します。拡散係数軸で分離された各スライスデータをとることで、各成分それぞれの二次元スペクトルを得ることができます。
グルコースとα-シクロデキストリン混合試料に対する測定例
試料 :Glucose 30mg 、a-Cyclodextrin 30mg
溶 媒 :D2O 400μl

DOSY-COSY(BPP-STE-DOSY-COSY)
装置 :JNM-ECA500、測定時間:15時間50分、拡散パラメータ:d=1.2ms, D=300ms
磁場勾配強度:~0.32T/m、DOSY 処理アルゴリズム :SPLMOD


リファレンスデータ
グルコース、α-シクロデキストリンの各単体試料を通常の二次元測定した結果です。
DOSY-HMQC(GC-STE-DOSY-HMQC)
装置 :JNM-ECX400、測定時間:51時間51分、拡散パラメータ:d=1.2ms, D=300ms
磁場勾配強度:~0.33T/m、DOSY 処理アルゴリズム:SPLMOD


リファレンスデータ

DOSY-HMBC(GC-STE-DOSY-HMBC)
装置 :JNM-ECA500、測定時間:39時間7分、拡散パラメータ:d=1.2ms, D=300ms
磁場勾配強度:~0.32T/m、DOSY 処理アルゴリズム:SPLMOD


リファレンスデータ
