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13C-13C同種核間相関固体NMR

NM120005

Magic angle spinning (MAS)は、さまざまな異方的相互作用を消去し、固体NMRにおいて高分解能化・高感度化に有用です。一方で、MASは13Cでラベルされた試料においてさえも13C-13Cスピン拡散を抑制してしまいます。このため、mixingの間にrf磁場を印加しないスピン拡散実験(PDSD: proton-driven spin diffusion)は、効率があまり良くありません。たとえば、スペクトルAは10msのmixingによって観測されました。13C-13Cの同種核間双極子相互作用は、Radio Frequency Driven Recoupling (RFDR)などの試料回転に同期したrf磁場の照射によりrecoupleすることができます。Bに示したRFDRスペクトルは1.6 msという短いmixing timeで観測したものです。RFDRは非常に高効率の手法ですが、dipolar truncationによって、2-bond以上離れた13Cのcorrelationは弱くなってしまいます。Dipolar truncationはDARR、PARIS、SHANGHAIなどの2次のdipolar recoupling法により回避することができます。これらの手法により、2-bondのcorrelationの観測も可能になります(CおよびD)。このようにdipolar truncationが気にならないときにはRFDRが、そうでないときにはDARR,PARIS, SHANGHAIが効率のよいmixingシーケンスとなります。



JNM-ECA500, 3.2mm HXMAS, 20 kHz MAS

参考文献

DARR: Chem. Phys. Lett. 344 (2001) 631, PARIS: J. Magn. Reson. 488 (2010) 10, RFDR: J. Magn. Reson. 223 (2012) 107, SHANGHAI: J. Magn. Reson. 212 (2011) 320.

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