Delta Tips: DEPT/INEPT 解析機能
NMDT_0063
「DEPT/INEPT解析」は、DEPT測定結果を自動で演算し、CH、CH2、およびCH3由来のDEPTスペクトルを表示する機能です。
DEPT測定では、直接結合する1H-13Cに対して、1Hパルス幅を変えてそれぞれ測定を行います。
1Hパルス幅は、45°パルス、90°パルス、および135°パルスを用い、それぞれDEPT 45、DEPT 90、およびDEPT 135と呼ばれています。

DEPT 45では、CH、CH2、およびCH3の信号が同じ位相方向で観測されます。DEPT 90ではCHのみ観測され、DEPT135ではCH2のみ逆の位相方向で観測されます。また、DEPT測定では四級炭素は観測されません。13C測定結果と合わせて解析することで、C、CH、CH2、およびCH3の帰属を行うことができます。さらに、DEPT測定結果の特長を踏まえて、以下のような解析を行うことができます。

「DEPT/INEPT解析」機能を用いて上図解析を容易に行うことができます。
① DEPT測定データを表示する。
② メニューバーの[解析ツール]−[DEPT/INEPT 解析]を選択する。
⇒ 「DEPT/INEPT 解析」ウインドウが表示されます。

③ 「DEPT/INEPT 解析」ウインドウの[データを選択]をクリックし、DEPT 45、DEPT 90、およびDEPT 135 データをマウスポインター[Finger]でクリックする。
⇒ 「DEPT/INEPT 解析」ウインドウに選択されたデータのファイル名が表示されます。

④ 「DEPT/INEPT 解析」ウインドウの[実行]をクリックする。
⇒ 「データスレート」ウインドウに解析結果が表示されます。

★既に表示されている「データスレート」ウインドウに解析結果を表示したい場合
⑤ 「DEPT/INEPT 解析」ウインドウの[New]をクリックする。
⑥ 「データスレート」ウインドウのメニューバーをクリックする。
⑦ 「DEPT/INEPT 解析」ウインドウの[実行]をクリックする。
⇒ 「データスレート」ウインドウに「DEPT/INEPT 解析」の解析結果が追加表示されます。
! DEPTスペクトルの強度は JCH 値の分布に影響を受けるため、信号の消え残りが観測されることがあります。
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