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ESR 測定条件 **磁場変調幅**

ER220003

ER220003

磁場変調幅の設定

ESR 測定では、S/Nよく信号を観測するために磁場変調法を採用していますが、その結果、信号は微分形にて記録されます。同試料を磁場変調幅の値を変えて測定した時のESR信号を図1に示します。磁場変調幅を大きく設定すると信号は大きくなりますが波形の歪みや分解能の低下を生じます。逆に磁場変調幅を小さくすると、信号の分解能は向上しますが感度が低下します。したがって、試料に応じて最適な磁場変調幅を設定する必要があります。さまざまな磁場変調幅に対して、観測されたESR信号の線幅を図2に示します。設定した磁場変調幅の値が適切な範囲では、観測されるESR信号の線幅に変化はありません。磁場変調幅の値を、本来のESR信号の線幅より大きくすると、線幅は磁場変調幅と一致していきます。この状態を過変調状態 (オーバーモジュレーション) と呼びます。目安として磁場変調幅はESR信号の線幅の1/3以下の大きさに設定することが推奨されます。

 

設定した磁場変調幅

図1. 設定した磁場変調幅による ESR 信号の変化
 

図2. 設定した磁場変調幅による ESR 信号の線幅
 

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