CLEM for Life Science - LLP-CLEM -
特長
超広域モンタージュシステムLimitless Panorama (LLP)を用いたCLEMです。 LLPは光学顕微鏡(LM)像とTEM像の試料座標を一致させることができ、さらに目的の場所をTEMでモンタージュ撮影することにより広い範囲を高解像度で観察できます。LMで観察した広い視野をTEMでさらに高分解能で観察できる相関顕微鏡法(CLEM)です。
LLP- CLEM Workflow ①
1. 細胞培養
マーカー付ディッシュ、グリッド付きカバーガラス等、位置を特定できるディッシュ上で細胞を培養します

2. 前固定・染色
パラフォルムアルデヒドによる固定後、免疫染色等を行います

3. LM観察
染色した試料のLM像を取得します
マーカーの位置情報を記録しておきます

4. 後固定
試料の化学固定等を行います

5. 樹脂包埋
試料を樹脂包埋します
細胞ごと樹脂を剥がすと、マーカーが転写されます

6. ブロック貼付
マーカーを元に目的の部位を切り出して、樹脂ブロックに貼り付けます

7. 超薄切
ウルトラミクロトームで超薄切片を作製します
切片はグリッドやSiN window chip等にマウントします

8. TEM観察
LLP観察を行います

LLP- CLEM Workflow ②

LLP 操作画面です。
低倍率のTEM像を撮影し、LM像を並べて表示します。

両画像上で一致するポイント(3点以上)を選択します。
両画像全体の座標をフィッティングにより自動で一致させます。

LM像とTEM像の重ね合わせ画像です。両画像の表示倍率、回転角、座標が一致します。

重ねた画像上でLLP撮影エリアを指定できます。

指定した座標をLLP撮影します。座標がリンクされているので別の視野の撮影もそのまま可能です。