第70回日本医学検査学会
会期: 2021年5月15日(土)~6月14日(月)
JEOL Online EXPO オンライン展示会の「第70回日本医学検査学会」ページにお越しいただきありがとうございます。こちらでは学会展示場ではご紹介仕切れなかったものも含め、フルラインナップでその特徴を紹介させていただきます。
また、実際に装置をお使いのユーザー様の声も掲載しております。是非ご一読いただければと思います。
ご不明な点などございましたら、オンライン個別相談会にてご説明させていただきたく、お申し込みいただければ幸いです。
製品情報
JCA-BM8000 series (BioMajesty 8000 GX) 自動分析装置 クリナライザ BioMajesty™
BioMajestyが切り開く新境地


検体架設・回収部
検体希釈・電解質ユニット部
希釈セルユニット搬送部
分析部
特長
検体架設・回収部
高い検査効率を実現し、多彩な検査運用に対応した新型ラックハンドラー


最大300検体(60ラック)を投入できるラックトレイ方式に加え、優先割り込み測定可能な緊急検体ラック投入口を装備しています。緊急検体ラック投入口は、煩雑なスタート操作がいりません。大量検体測定から、至急検体測定まで、フレキシブルな運用を可能とする検体ラックハンドラーは、迅速報告を実現します。外部搬送ラインメーカーにあわせた、3タイプの接続方式をご用意。接続形態にかかわらず、シームレスな連携が可能です。
▶ RM300(M)外部搬送接続方式

▶ RM300(I)外部搬送接続方式

▶ 外部搬送直接接続方式

検体希釈・電解質ユニット部
幅広いアプリケーションに柔軟に対応できる高性能検体希釈機構
比色測定用の希釈検体を作成します。5検体ラック・ターンテーブルから分析条件に従って、検体を希釈セルに希釈分注します。再検時には元希釈セル再検・再希釈再検から選択できます。

高精度・高感度サンプリングユニット
プローブ外形の改良と超微量分注技術により1 μLサンプリングを実現しました。
▶ クラッシュセンサー機能
僅かな静電容量の変化を検知して、瞬時にサンプルプローブの動作を停止するクラッシュセンサーを搭載。容器などの衝突時にプローブの損傷を防止します。
▶ サンプル詰まりセンサー機能 (Clot Sensor)
フィブリン等のサンプルプローブの詰まりを自動的に検知します。サンプル吸引量に合わせて検出条件を最適化することにより、高感度な検出が可能です。
ターンテーブル( 保冷機能付き)
割り込み検体、コントロール、キャリブレーター、専用希釈液、洗浄液の5種類を同時に60本セットできます。また、キャリブレーション、コントロールの自動測定が可能です。


作業導線を重視したレイアウト
分析ブロック数が増えても、洗剤類の架設位置 (1箇所) は変わりません。大容量包装で長時間の継続稼働を実現します。
生化学の分析能力を妨げない電解質分析ユニット
JCA-BM8000シリーズでは、電解質ユニットの複数搭載が可能です。生化学項目の分注前に電解質の初検・再検を行い、高いスループットを実現します。

電解質ユニット (オプション)
血清・尿の混在分析が可能です。ユニット内の希釈ポートで希釈後、フローセル電極内で同時測定されます。最大3ユニット搭載できますので検査規模に応じた選択が可能です。
※ 1ユニットあたり最大600テスト/時
希釈セルユニット搬送部
実行稼働率の高い1本搬送・希釈セルユニット
比色測定用の希釈検体を作成します。5検体ラック・ターンテーブルから分析条件に従って、検体を希釈セルに希釈分注します。再検時には元希釈セル再検・再希釈再検から選択できます。
High-Throughput Assay
希釈セルユニットを検査項目に従い各分析ブロックに移送します。1本単位の希釈セル搬送によりスムーズでフレキシブルな検体搬送を実現します。 5本ラック搬送のようなラックの測定待ち時間が発生しないため、高い実行処理能力を発揮します。1本搬送は、リアルタイム検査において最も効率の良いシンプルな検体搬送システムであり、迅速結果報告を実現します。

希釈セルユニット
1本単位の希釈セルを各分析モジュールに移送し分析を行います。希釈セル底部にICチップを搭載し管理しています。


分析部
超微量分析を支える最新テクノロジー
高精度で信頼性の高い光学測定系
恒温槽用熱媒体に不活性オイル(ACUR30)を採用。温度勾配が少なく、セルへの気泡の付着がないACUR30により、温度の安定化を図り、高精度で信頼性の高い安定し たデータを提供します。また、恒温槽内には、水垢や雑菌が繁殖しないため恒温槽のメンテナンスは不要です。
ランプ冷却機能
ランプ冷却液を循環させることにより、一定の温度環境化での運用が可能となり、検出器から常に高精度で安定したデータを提供できます。
特殊プラスチックセルの採用
特殊プラスチック反応セル(幅2.5 mm、光路長5 mm)を採用することにより、超微量分析を実現しています。また、反応セルを定期的に取り外しての洗浄作業は必要ありません。
反応セル攪拌
回転式攪拌子を採用し、溶液を効率良く対流させることで攪拌性能を向上しています。また、項目ごとに攪拌強度を設定できますので、幅広いアプリケーションに対応できます。

ランプユニット

特殊プラスチックセル(45 μL)

撹拌ユニット
煩雑な試薬業務を支援する利便性に優れた試薬管理機構
試薬ユニット
▶ 試薬ボトル渡り機能
複数の同一試薬がセット可能で、液量が少なくなれば自動的に新しい試薬ボトルに切り替わります。随時分析試薬ボトルペアの選択が可能、マルチ分析ブロック装置の特徴を最大限発揮します。
▶ 試薬バーコード機能 (オプション)
試薬バーコード機能により、ボトルサイズおよび試薬ターンテーブル上の位置などの自動認識が可能です。また、試薬の管理を容易にし、トレーサビリティを提供します。
▶ 試薬ボトル
試薬保冷庫には、20 mL、40 mL、70 mL、120 mL※、300mL※、500 mL※のボトルをセットできます。40 mLボトルは最大50本、70 mLボトルは最大36本セットできます。また、試薬ガイドを使用しボトルサイズの変更も可能です。
※オプション
▶ マルチ試薬保冷庫
依頼の多い項目は大容量ボトル、特殊項目など依頼の少ない項目は小容量ボトルというように試薬保冷庫にセットするボトルサイズを運用に応じて自由にカスタマイズすることが可能です。また、40 mL、70 mL、120 mL、300 mL、500 mLボトルは、試薬ボトルガイドなしで直接セットできます。
▶ 改正法・ISO対応
別売のCLALIS™リンクPlusと連携することで、試薬の入出庫管理や管理台帳・各種帳票作成にかかる時間を大幅に削減できます。

試薬ボトル
左から:20 mL、40 mL、70 mL、
120 mL、300 mL、500 mL

試薬ボトルガイド
左から:40 ⇒ 20 mL 用、70 ⇒ 20 mL 用、70 ⇒ 40 mL 用

試薬ボトル設置例
左から:フリーボトルタイプ、70 mLボトルタイプ
毎日の業務を効率的に支援するEasy Maintenance
サンプルプローブ洗浄
独自の強化洗浄に加え、親検体へのサンプルプローブの着液は数回のため、検体間キャリーオーバーを低減できます。
セル洗浄ライン自動洗浄プログラム
自動洗浄プログラムを搭載することによりメンテナンスにかかる時間を軽減しました。
反応セル洗浄
▶ セル洗浄
反応セルは、専用洗剤および純水による洗浄を効率よく行い、セルコンタミネーションを抑えています。
▶ セル乾燥
非接触型乾燥ノズルにより、反応セルの残水量を0.1 μL以下にしています。
▶ インテリジェントセルスキップ
反応セルは、分析に使用される前に毎回セルブランク測定を行い、その結果から不良と判断したセルはスキップされ分析には使用されません。
試薬プローブ・セルコンタミ回避プログラム
試薬のサンプリング順番を自動的に並べ替え、追加の洗浄を行わずにコンタミネーションを回避します。これにより、処理能力をダウンさせることなく分析できます。

撹拌棒ワンタッチ交換
撹拌棒(MIX)の交換をワンタッチ化し、撹拌棒の清掃や交換を容易にしています。

スライド式洗剤格納庫
スライド式洗剤格納庫
洗剤設置トレイが手前にスライドするため、洗剤、緩衝液等の交換作業が容易に行えます。
豊富なユーザーサポート機能を搭載
使用頻度の高い操作メニューをワンタッチで目的の画面に切り替えるダイレクト起動を搭載。さらに様々なユーザーサポート機能を搭載し、報告時間の短縮、再検率・ランニングコストの低減、待ち時間の少ない臨床現場への迅速な結果報告を実現します。


検査結果モニター

問合せ訂正

反応過程モニター
分析条件 (生化学項目設定)
200項目の分析条件の登録が可能です。項目ごとに設定した再検条件により自動再検が行え、再検時の分析条件(検体量/検体希釈率など)も最大5条件まで設定できます(再検分析項目条件設定画面)。また、分析結果の異常値発生時に、臨床的に関連性のある項目の依頼を自動発生させる継承検査の設定も可能です。
測光ポイント前送り機能
上限及び下限吸光度を設定することで、RATE項目の高濃度域における演算区間を測定毎に変更し、直線性上限を伸ばし、再検率の低下に貢献します。
異常反応モニター
14波長の同時モニタリングを行っているので、サブ条件機能を使用し異常反応の検出が可能です。
測定値チェック機能 (プロゾーン、判定補助)
反応の前後における反応速度の比のチェック、または任意のポイントにおける吸光度のチェックにより、プロゾーンチェックが可能です。また、項目ごとに閾値を設定し、その閾値を超えた項目と関連性の高い別の項目にエラーをつけることが可能です。サブ条件との併用で、異常反応のチェックが行えます。
IMA設定
毎回のキャリブレーション毎に、上限および下限吸光度、プロゾーン限界値を自動で更新します。測定レンジの広い免疫項目などに有用な機能で、再検率の低減に貢献します。
IoTサポート*
独自のネットワーク接続サポートサービスにより、スピーディーかつ的確なサポートと予防保全、開発中の各種サービスを提供予定です。
*開発中
仕様・オプション
項目 | JCA-BM8020 | JCA-BM8040 | JCA-BM8060 | |
---|---|---|---|---|
処理能力 | 最大4,200 テスト/時 | 最大6,600 テスト/時 | 最大9,000 テスト/時 | |
生化学 | 最大2,400 テスト/時 | 最大4,800 テスト/時 | 最大7,200 テスト/時 | |
電解質 | 最大 1,800 テスト/時※ | |||
検体処理能力 | 最大 1,200 検体/時 | |||
同時分析項目 | 最大 200 項目(電解質分析時 203 項目) | |||
検体供給部 | 検体 | ラック供給式※ | ||
5検体ラック | 最大架設300検体 | |||
ターンテーブル | 最大60検体 (保冷:検体、専用希釈液、キャリブレーター、コントロール混在可) | |||
外部搬送ライン | 接続対応可能 | |||
元検体分注量 | 2 ~ 30 µ L(0.1 µL ステップ) | |||
希釈率 | 希釈なし~75×75×75×75倍 | |||
分析試料量(希釈後) | 1 ~ 25 µL/テスト(0.1µL ステップ) | |||
試薬 | ターンテーブル方式 試薬バーコードリーダー ※ | |||
試薬庫 (全試薬保冷) |
試薬容器 |
① 70 mL × 36本/基 (全ブロック共通) ② 40 mL × 最大50本/基 (ブロック毎に任意設定) ① 選択時:70、40、20 mL ② 選択時:500、300、120、70、40、20 mL |
||
試薬バーコード | 日本分析機器工業会 自動分析装置用試薬容器統一バーコード仕様 | |||
試薬量 |
(1) 選択時 : 20、40、70、120、300、500mL (2) 選択時 : 20、40、70mL |
|||
5~70µL(0.1µL ステップ) | ||||
反応 | 反応セル | プラスチック製、光路長 5 mm | ||
反応液量 | 45 ~ 120 µL | |||
攪拌方式 | 回転攪拌、洗浄機能付き | |||
反応時間 | 3、4、5、10、15、21分 (項目毎に設定可) | |||
反応温度 | 37 °C ± 0.1 °C | |||
反応槽 | 不活性液循環方式 | |||
測定 | 全反応過程測定 | |||
測定ポイント | 最大 64 ポイント(9 秒毎 : 10 分反応時) | |||
測定波長 | 340 ~ 884nm(14 波長)、1 波長または 2 波長演算 | |||
寸法(mm) | 本体 | 2,060(W)×1,160(D) ×1,270(H) | 3,440(W)×1,160(D)×1,270(H) | 4,820(W)×1,160(D)×1,270(H) |
本体+RM300 | 3,170(W)×1,320(D) ×1,270(H) | 4,550(W)×1,320(D)×1,270(H) | 5,930(W)×1,320(D)×1,270(H) | |
質量(kg) | 本体 | 1,100kg | 1,800kg | 2,500kg |
本体+RM300 | 1,280kg | 1,980kg | 2,680kg | |
消費電力 | 最大 5 kVA | 最大 8 kVA | 最大 12 kVA | |
その他機能 | QC外部搬送取込 | 標準装備 | ||
CLALIS™リンク対応 | 標準装備 | |||
IoTサポート | 標準装備 |
オプション
オプション
CA-RM300 検体ラックハンドラー
電解質分析装置
純水製造装置
大容量試薬ボトル
3試薬システム
試薬バーコード
外部搬送接続
一般的名称 :ディスクリート方式臨床化学自動分析装置
販売名 :JCA-BM シリーズ 自動分析装置 クリナライザ (JCA-BM8020/JCA-BM8040/JCA-BM8060)
一般医療機器(特定保守管理医療機器 該当、設置管理医療機器 該当)
第3種医療機器製造販売業許可番号:13B3X00100
医療機器製造販売届出番号:13B3X00100000001